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候補者体験で大事なことはユニクロバイトが教えてくれた

こんにちは、佐藤匠と申します。普段はフラー株式会社でリクルーターをしたり、副業でスタートアップの採用をお手伝いしたり、HERPユーザーコミュニティ運営メンバーとして活動しております。

※本記事は「候補者と企業のより良いコミュニケーション」をテーマにした#採用ブログリレー10日目の記事です。昨日は株式会社サイダス石原さんの「「あなた」の言葉を聞かせてほしい…! とことん人に向き合う「超フラット採用」の話」でした。

個人として採用に携わり始めて3年を超えましたが、いまだに採用候補者の方と接する時に「この方はいま何を求めているのだろうか?」「どんなことを提供したら喜んでくれるだろうか?」と考えてばかりいます。今までにカジュアル面談を500人以上、スカウトで数千のご経歴を拝見してきましたが、悩みが尽きることはありません。

ユニクロはいいぞ🥳


めっちゃ突然ですが、みなさまはユニクロに行ったことはありますか?いい感じの服が、いい感じの近さで、いい感じの価格で売っているみんな大好き、あのユニクロです。私は学生時代に4年ほどアルバイトをしておりました。今年の1月に私のバイトしていた店舗が閉店になってしまい、アルバイトの思い出をいろいろと思い出していました。

「そういえば採用の仕事に煮詰まった時、自分の頭から呪文のように出てくる言葉は昔ユニクロのアルバイトで店長によく言われていた言葉だったな、、、🤔」

ユニクロの店長に教わったシンプルな呪文

思い出した言葉は、
「必要なこと」を
「必要な時」に
「必要な方」に

というとてもシンプルな3つの言葉です。


「必要なこと」に関しては、だいぶ色々なところで語り尽くされている感があります。会社紹介資料を作ることも当たり前になってきた世の中ですし、必要な情報が整った形で手に入りやすい環境です。自社でアイデア出しをして整えてもよし、他社の資料を参考にしながら議論するのも良いですよね。採用ピッチ資料に関しては、HeaRさんのこちらの資料がよくまとまっていてわかりやすいです。


「必要なこと」
を採用関係者で認識を揃えるという体験もとても良かったです。例えば、人事のみなさまおなじみGoogle re:Workの「有意義な応募者体験を提供する」というコンテンツをたたき台にしながら「これはとっても大事にしたいよね」「これは会社の雰囲気に合わないからこう変えてみてはどうかな」「こんなん絶対できないww Google並みになってからやろう」など、チームメンバーで話し合い認識を揃える会は非常に有意義でした。

最近ですと、HERPさんからスタートアップ採用立ち上げキットも発表になりました。特にこれから採用に力を入れていきたい方や、一旦全体像に立ち戻って再構築をしたいタイミングなどで参考になりそうな内容でオススメです✌️(個人的には採用を知り尽くしている原さん冨田さんの知見が豊富に盛り込まれていて最高だな、、、と感じています)



一方で難しいのが「必要な時」「必要な方」の項目です。

「数回しか話したことのない他人が、今必要としているものを答えなさい」と言われたら誰だって難しいですよね。しかしながら仕事として、採用のプロフェッショナルとしてここを攻略する必要性を感じています。具体的な行動・マインド含めいくつか記載いたします。

理解できると思わない。理解したと調子に乗らない

「必要な時」「必要な方」の項目については、ご本人に直接聞くしかわからないと思っています。また、わかったような感覚に陥る時も稀にあるのですが、「相手のことを理解できたとつけあがってはならんぞ」と思い直すようにしています。

相手が話しやすい環境を整える

相手を理解するためのせめてもの取り組みとして、相手から質問しやすい環境・空気感を整えることを意識しています。地道ですが、メールの結びをやさしく丁寧に結んだり、カジュアルな文言としっかりとした丁寧文を使い分けたり、時には緊張を解きほぐすために部屋にアロマを炊いた時もありました。笑

採用をゴールにしない。マイナス面も積極的に伝える

また「企業の採用担当って良いところだけ説明して、現場の雰囲気と乖離がありそう」という意見もよく聞きます。採用という短期目線ではなく、入った後にしっかりとお互い幸せになれるかどうかはとても意識しています。
常日頃から自社の事業・人を理解したり、マイナスな面も真摯にお伝えしたりすることが良い体験に繋がっていくと思います。

表面上の行動だけでなく、熱意を持って取り組む

個人的に一番怖いと思っているのがこの点です。いくら行動ベースで相手に尽くしたとしても、相手を想うマインドがなければどこかで伝わってしまうと思っています。単なる仕事としてこなすのではなく、熱意を持って取り組むということも忘れずにやっていきたいです。
熱意が生まれるタイミングは人それぞれだと思うのですが、私は特にカジュアル面談をしているときに「この方にはこういうサポートをしていきたい!」と感じることが多かったです。

いろんな人を巻き込む

誰しも「あの人にだから話せるコト」があり、個人でやるには限界があると感じています。いろいろな役職の人、性別、年齢、キャラクターの人がいるからこそ多くのやりとりが生まれ、適切なフォローができるのだと感じます。

自分の情報は積極的に開示する

まず自分から情報を出すこと、本気で語ることも大切にしています。
世の中には採用ピッチ資料をただ説明するだけのカジュアル面談もありますが、そういう面談は録画をしてYOUTUBEで配信した方がよっぽど効率的かもしれません。
同時刻にコミュニケーションをとっているからこその「ぶっちゃけた話」や、綺麗には語りきれない泥にまみれた話も必要に合わせて語るようにしています。

企業・候補者どちらも自然体でいいんじゃないかな

採用担当としては会社の意見や紹介ももちろん大事です。それに加えて自分の意見を真摯にぶつけながら話すだけでミスマッチは限りなく減り、候補者と企業の良い関係につながるんじゃないかなと思っています。

自然体のままでも魅力的だと思ってもらえるような、そんな個人・会社を目指していきたいと心底思います。ぶっちゃけた話をしてみたいぞという稀有な方がいましたらお気軽にTwitter DMなどでご連絡ください!

#採用ブログリレーの次の記事は日本経済新聞社西馬さん、清水さんによる「エンジニア採用における候補者体験向上の取り組み」です。ぜひこちらもご覧ください!


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