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東南アジア式「まあいっか」で楽に生きる本
野本響子さんの著書、「東南アジア式「まあいっか」で楽に生きる本」を読みました。
タイトルだけ見ると、
「努力は不要!人生気楽にいこうぜ〜!的な、現実逃避系の本か」
と思う方もいるかもしれません。ただ、私が読んでみた感想は逆で、すっごい現実的な本だなと思いました。
のもきょうさんの本は他にも2冊読んだことあります。どっちもわりと真面目なテーマです。
(どっちもめちゃおもしろいです。マレーシアに行きたくなります。 )
今回の「東南アジア式「まあいっか」で楽に生きる本」は、表紙はめちゃポップで可愛いけど、中に書いてあることは、上記の2冊と同じでリアルな内容で、良い意味でギャップを感じました。
のもきょうさん自身が、批判的思考を学ばれている関係か(プロの編集者だからかな?)、本の中で使われている各情報に引用元が丁寧に記載されているのも印象的でした。
論文などをよく読む人からしたら当然かもですが、私のように、参考文献のカケラもない「これ誰が言っとんねん」という根拠0の情報に慣れすぎてしまっている人も多いのかなとも思いました。
読んでいて一番印象に残ったのは、
「マレーシア人は寛容ではない。合理的なだけ」
という箇所です。
マレーシア人に怒る人が少なかったり、転校や転職が当たり前だったり、苦手だと思った人と気軽に距離を置いたりできるのは、
「まあいっか〜」と思考を放棄してるのではなく、さまざまな角度や時間軸から考えた上で、どの選択が一番「合理的」か(結果的に、自分にメリットがあるか)判断しているからなのか、と腑に落ちました。
(もちろん人によると思いますが)
現実逃避としての「まあいっか」。合理性を理解した上での「まあいっか」。同じ「まあいっか」でも背景にある意図によって、印象はだいぶ変わってきます。これが今回この本を現実的な本と感じた理由かもです。
のもきょうさん、Voicy(ラジオみたいなもの)も発信されているので、ぜひぜひ聞いてみてくださいー!!