2024年7月 印象に残ったエンタメ
先ほどの地震、怖かったですねぇ。皆さんご無事でしょうか。改めて、地震という災害の恐ろしさ、そして日頃の備えの大切さを感じました。楽しい夏休み、災害の不安を考えずに穏やかに過ごしたいものです。
さて、ここからは2024年7月に印象に残ったエンタメを紹介します。7月も、映画やドラマ、バラエティなどエンタメの話題に事欠かなかった月だったと思います。そんな7月のエンタメの思い出をドドッとまとめていきます。最後まで読んでいただけたら幸いです。それでは、どうぞ。
・映画「ルックバック」
「チェンソーマン」や「ファイアパンチ」の藤本タツキ先生による短編漫画がアニメ映画化。漫画を描くことに情熱を燃やす藤野と京本、2人の青春をダイナミックに描きます。個人的に今年の新作映画でいちばん面白いと感じたのはこの作品です。
映画は58分尺とかなり短いものとなっていますが、2人の熱量というか、「創作」という行為の光と闇がものすごく濃密に表現されていて、分数以上の満足感と感動を味わうことができたように思います。創作の可能性に魅了された2人が、その世界に挑戦し、成功も挫折も味わって。それでも、先にいる誰かのために、自分たちのことを応援してくれている人たちのために創作を続ける姿勢には涙をこらえきれず。自分のために、誰かのために命を懸けられることって素晴らしいし、それができる人ってかっこいいな、素晴らしいなと感じました。「観てよかった」と心から思える映画だ思います。未見の方ぜひ。
・Aマッソ単独ライブ「縦」
先日の名古屋公演を鑑賞しました。Aマッソのライブはいつも最高に面白くて配信などで観ていたのですが、生で観ると画面越しとは違う迫力と熱気がありました。最高に楽しい時間でした。
Aマッソならではのワードや仕掛けが満載な漫才やコントはどれも面白くて、全編通して1つの作品を観ているかのような感覚になりました。ライブ自体の世界観も好みのもので、2人にしか出せない「人間味」で会場を笑いに包んでいたのもすごいなーと思ったり。2人そろってこその面白さを存分に体感できました。まだ配信にて視聴が可能とのことですので、ぜひ見ていただきたいです。おすすめです。
・ニューヨーク単独ライブ「そろそろ」
こちらも先日の名古屋公演を鑑賞。平日にも関わらず会場はほぼ満員。2人の人気すごいですね。
ライブだからこそできたような漫才とコントはどれも最高で、私が好きなニューヨークが沢山詰まっているライブでした。ずっと楽しかった。2人の着眼点はいつも面白いし、観ているこちらも共犯者になれるような感覚がとても心地よかったです。ネタごとに衣装が変わっていたこだわりもすごかったなぁ。テレビの露出も沢山ありながら毎年ライブを開催してくれる芸人さんには本当に頭が下がります。しかし、どうやら来週の東京の凱旋公演のチケットがあまり売れていないようで。めちゃくちゃ面白かったので、多くの人に来てもらいたいのですが…!
・FNS27時間テレビ
今年の27時間テレビも面白かったですよね。しかも今年の27時間テレビには感動できる場面もありました。土日通してテレビに釘付けになったのは去年の27時間テレビぶり。最高のコンテンツです。
サバイバルマラソン、鬼レンチャン、学校かくれんぼなどどの企画も本当に良くて、その中でも特に熱中したのは最後のダンス対決。「新しいカギ」のメンバーと高校生がタッグを組み、「楽しく踊る」をコンセプトとしたダンスを披露しました。対決ということで勝者と敗者が生まれてしまう残酷さはありつつも、どのチームのダンスも本当に素晴らしかったです。コロナ禍で鬱屈としていた青春を取り戻すかのような、この瞬間のために必死に練習してきた高校生やカギメンバーの努力、その末に完成した明るくて楽しい、一致団結のダンスの数々に思わず感動。本当に最高の時間でした。
・映画「さかなのこ」
先日Eテレで放送されていた、ということで初鑑賞。さかなクンをモチーフに、お魚のことが大好きな”ミー坊”の活躍を描きます。
「男とか女とかどうでもいい」「好きに勝るものなしでギョざいます!」など、自分のこと、好きなもののことを全力で肯定してくれるような作風がとても印象的でした。ミー坊と出会う人は皆優しくて、ミー坊もまた、彼らとの関わりの中で成長して、自身の好きを貫いて自分だけの道を切り開いていって。
でも、その裏には劇中のさかなクンのように好きを貫けなかったり、現実の壁に負けてしまう人もいて。感動的な描写が主でありながらも、感動100%の映画にはしていない点もまた素晴らしいと思いました。ミー坊というなかなか難しいであろう役柄を見事に演じてみせたのんも素晴らしかった。逆にのん以外にはできないのでは、と思わせるようなハマりよう。好きな映画がまた1つ増えましたね。
・映画「ゴールデンカムイ」
先月からNetflixにて配信開始、ということで初鑑賞。人気漫画の実写化という高いハードルと、実写化して大丈夫か?という不安を全部払拭するような作りこみに脱帽。めちゃくちゃ面白い映画でした。
キャラクターや世界観のクオリティが本当に高く、再現度による違和感は全く感じず。特にアシリパ役の山田杏奈が素晴らしかったです。可愛らしさ、コミカルさ、目の鋭さ、どれもアシリパそのものという感じで、すごくキャラクターとマッチしていたように思います。加えて、脚本のテンポや演出、戦闘シーンのアクションも見事。冒頭の日露戦争のシーンも、かなりのお金と時間がつぎこまれていることが十分に感じられるような重厚感。私はこのシーンで「これはいい映画だ」という確信を持てましたね。続編のドラマの配信が決定していますが、WOWOW独占というのがなんとも…
・ドラマ「地面師たち」
7月のエンタメを振り返るのにこの作品は外せません。久々にドラマを1日で一気見しました(笑)実際に起きた地面師詐欺事件をモチーフに、地面師たちの暗躍を描きます。メガホンをとったのは「モテキ」「エルピス」の大根仁。
このドラマ、ジャパニーズクライムの最高傑作といっても過言ではないと個人的には思います。金に、土地に狂わされた人間たちは残酷で恐ろしい。それぞれの欲望を叶えるために繰り広げられる興奮必至の心理戦。そして、地上波では絶対NGな暴言・暴行・エロ・グロのオンパレード。主要人物の1人である尼さんの意外な姿には思わず笑ってしまいました。だって、彼女、職業に反して煩悩まみれだったから(笑)
尼さんもそうですが、本当に役者陣が素晴らしかったです。薬に溺れていく北村一輝、「もうええでしょ」ですべて乗り切ろうとするピエール瀧、巧妙な手口で詐欺をこなす綾野剛、そしてそれら全員を凌ぐほど残虐で、強欲で、クレイジーで得体のしれない豊川悦司。名優たちの素晴らしい演技と、完成されまくっているシナリオの相乗効果で、非常に見ごたえのある作品が誕生した気がします。
彼らが行っているのは立派な犯罪です。詐欺など誰も幸せにしない最低な行為。そんなことはわかっていても、彼らの詐欺が成功することを期待してしまっている自分がいた。洗練された詐欺の手口にハラハラしてしまっている自分がいた。あの感覚は何なのでしょうか。不思議な感覚でした… こんな感覚、フィクションだけで十分です(笑)
以上が7月に印象に残ったエンタメです。いかがでしたでしょうか。
それにしても、「地面師たち」はすごかったです。私、綾野剛大好きなんですけど、彼の代表作がまた1つ増えたように思います。詐欺で苦しむ姿も、詐欺で快楽を味わう姿も、全部同じ人物のものであるはずなのに、全部別人に見えてしまうような演技力。「カラオケ行こ!」との温度差で風邪ひいてしまいそう(笑)2024年の綾野剛の快進撃、すごいですよね。来月公開の「ラストマイル」でまた伊吹藍に会えるのが本当にうれしい。もう1ヶ月ないですからね。公開を楽しみに、もうちょっと頑張ります。
それでは今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!