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先輩と飲んだ夜

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#超短編小説

先輩と飲んだ夜2

先輩と飲んだ夜2

二つ上のバイトの先輩に
うちで飲まないかと誘われた

家が近くて大学が同じと言う共通点はあっても
特に仲が良いと言うわけでもないのだが

シフトではたまに一緒になる事はあるけれど
またこうしてお呼ばれされるのは半年ぶりくらいか?

バイト内では無愛想で無口でよくわからない
変わった人だと思われている先輩だけど
プライベートに土足で踏み込んだり
自分の価値感を押し付けたりするような
そんな人では無い

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先輩と飲んだ夜

先輩と飲んだ夜

二つ上のバイトの先輩に
うちで飲まないかと誘われた

家が近くて大学が同じと言う共通点はあったが
特に仲が良いと言うわけでもない

その先輩は無口で、挨拶以外の無駄話や
軽いお喋りさえもしたことは無かった

それでも「いいですよ」と答えたのは
特に用事も特に無かったし
その人に少しだけ興味を持っていたから

プライベートが全く見えず
どんな部屋に住んでいるのか想像さえつかなくて
ひと目見たくなった

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