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片付けとは、自分と向き合うこと。
人の五感で一番優位なのは視覚で、約87%を占めるらしい。なので、目に入る情報が脳に与える影響は大きいと言える。
散らかった部屋を見たとき、脳はどんな事を感じているんだろう?
自分はだらしない、片付ける時間が無いほど忙しい、片付ける気力も無い、探し物が見つからない、人生をコントロール出来ていない、焦り、圧迫感、、、書くだけでも落ち込みそうなフレーズがいくらでも出てくる。
散らかった状態は、混沌とした負のエネルギーを発生させている。
もし、負のエネルギーを感じているけれど、改善したい気持ちが生まれない場合は、相当こころが弱っている状態なんだと思う。
だから、片付けをする前に、こころの片付けをする事が先決だと思っている。
部屋の状態を見て、本当の悲しみはどこにあるのか?
買う事で埋めたい、こころの欠乏があるのか
同居する人が散らかす事が悲しいのか
片付ける気力も無くなるくらい多忙な生活が辛いのか
ほんとうはどんな暮らしがしたいのか
片付けにはこころが必要。
こころを失くして無情にモノを捨てまくって一時的にスッキリさせる事は出来る。
でも、無理なダイエットと同じで必ずリバウンドする。
問題の核心に向き合わない限り、部屋はよい状態にならない。
そこにあるモノ全てとこころを通わせていないと、雑に扱われたモノから悪いエネルギーが発生する。
精神世界の話に聞こえるかもしれないけど、これは現実に起きること。
人間の不思議なこころの仕組み。
わたしのこころが安定した理由は、自分と、部屋と、一緒に暮らす家族と、しっかり向き合ったことが関係してると確信したから。
今日、この本を読んでまたその想いが濃くなった。
散々だった精神状態から、おだやかに過ごすことが出来るようになったのは、自分と向き合い、モノと向き合い、人と向き合って、こころの整理が出来た成果だと思っている。
片付けなくても、掃除をしなくても死なない
ってよく聞く。確かに死なない。
でも、こころをジワジワと蝕んでいくという事実は忘れてはいけないと思っている。
部屋を大事にする事は、自分を大事にすること。