ただいるだけで
子供達どうか
えらくならないで・・・ 鈴木章子
えらくなってくれるな
えらくなれば
鼻が高くなる
頭が上がる
立派になっておくれ
人間立派になれば
頭が下がる
えらい人と立派な人
混同してはいけない
人間の生 深く味わえる人が
立派な人だ
立派な人って
何気ない人達の中に
たくさんいる
バッジをたくさんつけた人の中
仲々
見当たらないものだよ
バッジが
りっぱになる事を邪魔するからだよ
私は私で良かったという満足で
お前の心を
満杯にしておくれ
ふんぞり返っている、上から目線の人間がものを上から言ってくる。
ま、いい年こいてきたので、小汚くなってきたので、へぇへぇと言って基本受け流して、よほど、自分も急いでやらにゃ〜、って時は「しようがないからやってやるよ」と心の中で上から目線でやってやり、別に困らねぇなって時は、「知らねぇよ、テメェでやれ」とこれまた心の中で上から目線。
オレはお前に命令される筋合いはねぇ。
何様のつもりだ、勘違いしてんじゃねぇ!
と、実はマウント取っている、そんな自分がいる。
偉くなったもんだな。
そう、自分自身を呆れて鼻で笑っている自分が現れて、結果、いやぁ〜な思いでその後を過ごす。
素直にやっておけばいいのになあ。
やれないになら、できないと勇気出して言えばいいだけなのにな。
上位者にビビって口に出せないビビリな自分をごまかしたくて、その場をしのいで、そんなせこい自分を認めたくがないために、簡単に偉くなってしまう、賢くなってしまう。
普通に暮らしている中で、なんのことはない会話やその人の雰囲気だけで、その人そのもので、いい人だな、と思える人はくさるほどいる。
そういう人に、毎日何人となく会っている。
街を歩いているだけでも、そこかしこで認められる、老若男女問わず。
地位だの、仕事だのをひけらかして歩いている人間を見ると、苛つく。
邪魔!って。
鏡を見せられている気になるんだろうな。
自分を突きつけられたような気分に。
どうも自分は、立派な人ではなく、偉い人になる方に意思が働きやすいみたいだな。
で、ちっとも偉く成れないし、ましてや立派になれるわけもなく、イライライライラ自信を消失しているようだ。
ここでいう立派な人は、立派な人になろうとなんて思っていない。
ただ、日々を自分なりに大事に生きているだけだ。
立派になろうってのもスケベ根性が働くからダメだね、嘘くさい。
頭下げた振り。
味わい深く生きてる風。
自己満足。
人から「よ、ご立派!」と言われたい。
偉い人でも、ふんぞり返っちゃう人でも、偉いにアグラかいちゃっている人でも、ふとした時に、無意識で立派になっっていることもある。
立派な人でも、状況で偉くなっちゃうこともある。
「あ!いま、わたしは、偉くなってる!」
「あ!立派と思われている自分に酔っている・・・。」
そんな事に気づいて、赤面できるのが良いのかもしれない。
大事に生きれば、周りはそんなあなたを「立派」とかでなく、笑顔で囲むだろう。
そんなあなたに惹かれるだろう。
ただいるだけで
相田みつを
あなたがそこに
ただいるだけで
その場の空気が
あかるくなる
あなたがそこに
ただいるだけで
みんなのこころが
やすらぐ
そんなあなたに
わたしもなりたい