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『ムカついても、やっぱり夫婦で生きていく』

タイトルのインパクトに気圧されて、即購入しました。

大学生の頃からお付き合いしていた彼と、
一昨年11月から同棲を始め、約1年後の昨年12月に入籍しました。

昨日の記事で、昨年5月に鬱と診断された、と書きましたが、
彼との生活が原因の1つであったことは否定できません。

「どうして私ばっかりが、家を回すことを考えてるの?って。(中略)
 『何曜日に何のゴミを出すかも頭に入ってないよね?そんなことを何にも
  気にしないで生活が回っているなんて、あなたはおかしいよ!』
 って。」

これは、一田さんがインタビューした7人の奥様方のうちのおひとり、
本多さおりさんという方が、旦那様を問い詰めたときの言葉だそうです。
私はこれを読んで、衝撃を受けました。
私が彼に言いたかったのは、まさにこれだと。

この後にも、家庭において当事者意識を持ってほしいと、
本多さんが旦那様に説く姿勢が書かれています。
私はこれを読んでようやく、
自分が思っていることをきちんと言語化して伝えるということが
どれだけ大切かが分かりました。


彼は食事の味に妥協しない人ですが、
私は味見もしないで作ってしまうようなタイプ。
たしかに美味しいご飯を食べたいに越したことはありませんが、
こちとらひとりで献立を考え、買い物に行き、ご飯を作っているので、
文句を言わないでくれといつも悶々としていました。

ある日、ついに私は彼に言いました。
「食事に文句を言うのなら、一緒に献立を考えて、一緒に買い物に行って、
 せめて一緒に配膳をしてから、言って。
 それができないなら、文句を言わないでほしい。
 食事に文句を言うということは、それまでの工程すべてにダメ出しを
 されている気持ちになるから。」

彼は「そこまで嫌な思いをさせていると思わなかった」と
すぐに態度をあらためてくれました。
今では、毎晩、笑顔で食卓を囲むことができています。


この他にも、まだ25歳のぺーぺーには理解が及ばないような、
深~い夫婦観がたくさん詰まっています。
数年後に読んだら、また共感できる部分が違うんだろうなと、
年を重ねることが少し楽しみにもなる、そんな本でした。

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