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だしと糀の落花生ご飯、味噌ピーごはん / 秋の虜

生落花生の存在を知らなかった。数年前の私は。
落花生といえば、ツマミのあの状態で食べることしか知らなかったからだ。

そんな私が今では、秋になるのを楽しみにしていることのひとつが、生落花生ごはんが食べられること。

土から掘られた落花生が手に入れられることを知ったのは、4年前に通った発酵教室の先生が紹介していたことから。
🥜
見た目は何も変わらない。
剥かれた状態のものがあるんだからそれを使えばいいのではという反論もある。(多分)
でもね、生落花生のあのほんのり甘く、柔らかい、ほくほく感を味わったら、もう毎年探しに行かずにはいられなくなるのです。


一年に一度でもいい、
一年に一度は味わいたい、生落花生の魅力。

レシピ

だしと糀の落花生ごはん

わんぱくに大柄な「おおまさり」
山陰に住む友人が華奢な手で
霜降る土の中から掘り起こしたらしい

霜の下でじっと過ごした彼は
大きくて逞しくて でも
炊くと甘く柔らかい

ほんのりあまいご飯にしたくて
椎茸出汁で炊く

重い鉄鍋の蓋を持ち上げて覗くと
幸せな蒸気

薄皮ごと艶々で
新米のきぬむすめも艶々
塩糀の魔法か
お互いほろっと溶け合っている

出汁のせいなのか
鉄鍋のせいなのか
隠し味いしりか
おおまさりの力か
前年の落花生ごはんを超えて、絶品!

▶︎ 米2合, (赤米 大1), 椎茸出汁400ml, いしり 小1/2, 米油 大1, 塩麹 大2, おおまさり20粒

▷ぱかっと落花生取り出して
 米と麹に1時間浸水
 鍋に全て入れ入れ中火にかける
 沸いたら底からひと回し
 蓋して弱火で13分炊き
 5分経ったら蓋を開ける

すこしおめかしで赤米を。
薄皮はそのまま一緒に炊く。
ポリフェノールが豊富、というのは後付けで
らくを選んだら一石二鳥

岡山県産原木椎茸

▷椎茸出汁
 水の重量1%分の乾燥椎茸
 初めから弱火で30分
 普段は2日程水出しで取るが、無くて煮出しで。
 煮出しのほうがストレートな感じ。
 水出しのほうがふくよかな味。

味噌ピーごはん

沢山買ってきた落花生を見つめて
他に何に使おうかな
落花生。ピーナッツ。
"味噌ピー"ってあったなあ
ご飯に味噌ピー、おいしそう
一緒にしちゃうとか。
と対話しつつ生まれた、#落花生の為の料理

▶︎米3合, 水600ml, 塩糀 大1, 味噌 大1弱,落花生30粒

 ▷炊飯器で炊く。

この分量では「味噌あじ」ではない、ほのかな甘い風味。
このくらいが心地よい。

前の晩の余りをわざわざ蒸籠で温める。
時間が惜しいとついレンジに頼るけれど
ちょっと手間をかけて
鍋に水敷き、木綿で包み、
ほんの3分温めると、

ほんの少しの手間で、何倍もおいしく食べられる気がする。


生落花生に出逢って
またひとつ、秋が好きになる。

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