がん患者さんの食欲不振について~悪液質を知ろう~
みなさんどうも!HAMTライブラリ緩和ケア担当のいなとらこと古田です。
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この連載では【鍼灸師が知っておきたい緩和ケア】についてお伝えしています。
今回の記事では緩和ケアで遭遇する”がん患者さんの食欲不振”について鍼灸師として知っておきたいことを解説します。
前回の記事では、”がんや慢性疾患の倦怠感をケアするために”鍼灸師が知っておきたいことをまとめています。まだご覧になっていない方はぜひコチラからお読みください🔽
がん患者さんの食欲不振について
がんの患者さんによくみられる症状の1つに「食欲不振」があります。
調査研究ではがん患者さんの76-95%にみられる症状だと言われています。
食欲不振はそれだけでQuality of Life(QOL)が低下するため、できるだけ緩和したい症状なのです。
がん患者さんの食欲不振には大きく分けて2つの原因があります。
今回は「悪液質に伴う食欲不振」について主にみていきましょう。
がん治療に伴う食欲不振については「悪心嘔吐」と関連が深いお話になるため、今後の記事で紹介できればと思っています。
悪液質に伴う食欲不振
皆さんは「悪液質」ってきいたことはありますか?
書籍や文献によって定義にバラツキはありますが、表現されていることはほぼ同じです。
ひとことでいうと悪液質とは「がんによる全身の炎症によって痩せてしまうこと」です。
この悪液質の主な症状のひとつに「食欲不振」があります。
ここで勘違いしやすいポイントがあります。
それは食欲不振で食べられないから痩せるわけではないということです。
悪液質は全身の炎症による代謝異常がおこるために、蛋白質の分解が進んだり合成ができなかったり、脂肪が分解されたりします。
ですから、食べても痩せます。
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