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【連載小説】俺様人生 vol.4「お泊り」

二回目はすぐにやってきた。


アスカがブログのテンプレートを変えたいと言ってきたんだ。

ブログのテンプレートいじりくらいは俺にでも簡単にできる。


アスカがうちのアパートに来ていいか?と言う。

もちろんOKだよ、と言ってからしまった、と思った。

部屋を片付けねば!

アスカはやたらと積極的で、今日の夕方仕事が終わってから来ていいか?と聞かれる。

俺はバタバタと片付けながらいいよ、と返事をする。

部屋を片付けるのって何ヵ月ぶりかな?と思いつつ作業を進める。


俺はエロ画像にかんしてはパソコンですませているので、問題はない。

問題はオナホだが、これもベッド下の押し入れに隠してしまった。

問題ない。


ペットボトルやらが多少散乱しているが、こんなもんだろう。



アスカは思ったよりも早くやって来た。

仕事を終えてその足でそのまま来たらしい。


近所のコンビニに停めてもらって迎えにいく。

コンビニでジュースも多少買って帰る。


帰ってから、第一声は

「素敵!」

どうやらロフトのベッドがお気に召したらしい。

ペットボトルが散乱しているのを別として、片付いた俺の部屋に、女子がいる。

今女子がいるんですよ!


これは大きな進歩です。


俺はパソコンの前に座ると、アスカのブログを開いた。

アスカが横からログインする。

元のテンプレートを少しいじりたいだけらしい。

ここから、軽く一時間程度と踏んでいた俺の予想を裏切って、三時間経っても少ししか進歩していない。

タグがごちゃごちゃし過ぎているのだ。

誰だこのテンプレート作ったやつは!?


俺は二本目のジュースを買いに行く。

アスカはコーラをご所望だ。


不思議と女子がいる空間にも慣れてきて、作業は着々と進んでいった。


終わってから気づくと夜中の3時を過ぎていた。

熱中すると眠気はどこふやら、だ。


俺はてっきり、アスカは帰るだろうと思っていた。

だから、弁当を買いにいくついでに見送りをしようと思っていた。


コンビニに行くと、アスカも弁当を買っている。

帰ってから食べるのかな?

こんな深夜までなにも食わず仕舞いだったもんな。


コンビニを出ると、アスカがついてくる。

「帰らないの?」

と聞くと、門限オーバーしすぎているから、怖くて帰れないのだと言う。


仕方がないから連れて帰る。

しかし、うちには布団はシングルサイズのロフトベッドしかない。

仕方ない、俺はこたつで寝るか……


そんなことを考えながら飯を食った。


アスカに先にシャワーを使っていいよ、というと素直にありがとう、といい、脱衣場に向かう。

俺は慌てて普段つかってないバスタオルを準備した。


女の子が同じ部屋で風呂に入っている……

本来ならばおいしいシチュエーションなのだが、三次元に興味が薄い俺には、頭の痛い問題でもあった。

彼氏がいる子をうちに泊めるなんて、倫理的にまちがっている。

それに、まだ会って二回目なのに、このシチュエーションはいかんやろ!


ぐだぐだ考えているとアスカが風呂から出てきた。


俺も風呂に入る。

手早く入ってすぐに出てきた。


アスカは俺のパソコンで勝手にチャットにログインしていやがった。

誰が自由に使っていいなんて言ったよ……


さ、て。

寝る準備も出来たし、いざ寝ようとこたつに横になると、アスカがブーブー文句を言う。

一緒の布団で寝ようと言うのだ。

「さすがに女の子とは眠れないよ……」

「女と思わなければいいでしょッ」

説得虚しく、一緒に寝ることになりました。


1日のうちに女子がうちに上がって、お泊まりで、一緒の布団で寝る。


これで何もないほうが不自然だ。


そう思って横をみると、スースー寝息を立てて寝ている女子が一人。


俺も安心して眠りについた。

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