色を使って自分と向き合う
色を使って自分と向き合う
冬の朝、澄んだ空気の中で一杯のコーヒーを手にした私は、母にある話をしました。「色には力があるのよ」と切り出すと、母は少し興味を引かれたように目を輝かせました。
「例えば、元気がないときに赤いものを見ると、気持ちがシャキッとすることがあるよね。逆に疲れたときに青を見ると、ホッと落ち着いたりしない?」
母は頷きながら、「たしかに、寒い日に暖かい色のマフラーを見るとほっとする」と言いました。それこそが、色彩の持つ力。心の奥深くに作用し、私たちの気分や行動に影響を与えるのです。
◯色彩の持つ力って?
「色って、ただの目で見えるものじゃないの?」と母が首をかしげました。私は微笑んで続けます。
「もちろん、目で見えるけど、色には私たちの心や体に働きかける力があるの。たとえばこんな風にね――」
色の力の例
• 赤
• 活力を与える色。勇気が欲しいときややる気を出したいときにおすすめ。
• 青
• 心を落ち着かせる色。不安なときや集中したいときに効果的。
• 黄色
• 気持ちを明るくする色。笑顔になりたいときや元気が欲しいときにぴったり。
• 緑
• リラックスさせる色。疲れているときや自然を感じたいときに最適。
母は「こうしてみると、色って単なる“見た目”だけじゃなくて、もっと深い意味があるんだね」と感心したように言いました。
◯簡単なテスト
「じゃあ、ちょっと試してみようか?」と私は言って、12色が描かれたカードを取り出しました。母は興味津々な表情を浮かべています。
「この中から、今日特に気になる色をひとつ選んでみて」と私はカードを差し出しました。母はじっと見つめて、少し迷った後で「私は……黄色かな」と選びました。
「なるほどね。黄色を選ぶということは、今ちょっと元気が欲しい気分なのかもしれないね。それか、何か新しいアイデアが浮かんでいて、その気持ちをもっと広げたいのかも」
母は「そうかも!最近、仕事のことで少し行き詰まってたけど、新しい方法を考えたいって思ってたの」と頷きました。
12色の簡単な意味
• 赤:エネルギー、情熱、勇気
• 青:冷静さ、癒し、集中力
• 黄色:明るさ、創造力、希望
• 緑:調和、安心感、自然
• オレンジ:親しみやすさ、活力、楽しさ
• 紫:直感、神秘性、感性
• ピンク:愛情、優しさ、安心感
• 白:清潔感、新しい始まり
• 黒:深さ、静けさ、内省
• 茶色:安定感、堅実さ、安心
• グレー:バランス、中立、調和
• 金色:成功、価値、豊かさ
◯色で見つける自分
「色はね、自分の今の心の状態や、必要としているものを映し出してくれる鏡のようなものなの」と私は話を続けました。
「黄色を選んだ母は、きっとこれから元気になったり、新しい挑戦をしたりする力を求めているんだと思う。でも、もし違う日だったら、選ぶ色も違ってくるのよ。その日の気分や状況によって、私たちが無意識に惹かれる色は変わるからね」
母は嬉しそうにカードを手に取って、「これ、すごく楽しい!毎日違う色を選んで、日記みたいに記録しても面白そう」と言いました。
「そう、それも素敵なアイデアね」と私は頷きました。色を通じて自分の心を見つめ直すことで、日常が少しずつ豊かになっていく。そんな小さな気づきが、人生をもっと面白くしてくれるのです。
(12色の詳しい解説は後ほど🫡)