うつ持ちがオーラリング使ってみた【フィットネスリング】
私はうつもちの20代社会人。
心と身体はつながっていると謳われるこのご時世。
社会人になってから二回のうつを経験した私はある日こんな仮説を思いついた。「心」の体調管理に「身体」の健康をモニターするガジェットは役に立つのだろうか?
そんな仮説を元に3ヶ月オーラリングを使ってみた経過報告をしてみる。
結論
結論から言うと、値段は決して安くないが、体調管理に気を配りたい人にとっては間違いなく値段分の価値はある。
具体的に3つメリットを挙げてみると以下のとおり。
疲労蓄積度と前日の睡眠をベースに、その日どれだけ休養が必要かを助言してくれる。
自分の睡眠の質についての詳細が得られ、何時に寝るのが最も効果的かを教えてくれる。
直近の2週間の日中ストレスと睡眠データをベースに、現在の自分の「回復力」を教えてくれる。
簡単紹介
まず簡単に紹介すると、オーラリングは北欧発の健康管理用スマートリングである。
強みは
1. 睡眠の質のトラッキング
2. 日中のストレスモニタリング
3. AIを使った一日の過ごし方へのアドバイス
購入すると、リング自体とは別にデータを可視化してくれるアプリもついてくる。このアプリが非常に役に立つ。
リングはつねに身につけておくことが前提で、リングが計測したデータ(心拍数、HRV、身体の動き、体温など)をベースにアプリで様々な体調管理への助言を受け取れる。
Resillience(回復力)について
鬱持ちの私からすると、オーラリングを使ってみて最も感じた変化は、うつ症状がひどくなりそうな荒波の時期を事前に察知して避けれるようになったことだ。
詳しくは割愛もしくは他の記事にするが、オーラリングのアプリにはResillience(回復力)という概念がある。このResillienceは直近二週間の睡眠の質、日中のストレスと活動量をベースに算出される。いわば何かしらのストレス要因にさらされたときに、どれだけ耐えきれる抵抗力が今の自分にあるかという指標である。
これが低いときは、複数のストレス要因が日中に重なると、心がポッキリいってしまうことが体感として多い。
そしてこの指標が高いときは、タフな一日を過ごしたとしてもやり切れる、メンタルが逝くことが少ない。
それを体感として学んでいくことで、Resillienceが低い状態のときは、例えばいつも以上に睡眠を多く取るために早く寝ようだとか、日中の活動量を少し減らしてゆっくりリラックスできる時間を増やそう、など自分がコントロールできる範囲で回復力を改善するために意図的に取り組めるようになる。
うつと向き合うためのオーラリング
うつに向き合うということは、私にとっては、鬱の波をいかに小さくするかということである。
そういった意味でオーラリングを使うことは、鬱の波が来ているとき、その波をできるだけ小さくしたままやり過ごすために一役買っている。
最悪なのは鬱の波が来ているときに、身体も疲労困憊していて、日中も用事やら仕事やら沢山予定を入れてしまい、うつの波を必要以上に大きく浴びてしまうことだ。こうなってしまうと数日、悪ければ数週間動けなくなってしまうこともあった。
オーラリングがあると、そもそも身体が疲労困憊してレッドシグナルが出ているときはアプリが教えてくれるので、回復に全集中を向けることができる。そしてそんなときは、予定をできるだけ入れないようにする。そうすることで鬱の波が来たとしても、波を小さくしたままやり過ごすことが比較的容易になる。
とりあえず今回はうつ持ちの観点からオーラリングがどう役に立つのかについてまとめてみた。
今回は触れられなかった睡眠の質をトラッキングする機能については、今後の記事で詳しく書く予定だ。