アイディアは育てるもの-インターンの新鮮な視点がつくった不滅のキャンペーンがどうやって生まれたか、視点とそれを活かすチームワークについてです。
Great Inspiring Case
これぞ「創意工夫」事例というものを紹介させてください。
世界中の優れたクリエイターたちから称賛されているケーづです。
素晴らしいケースをみなさんと共有させていただくことで、広告への期待とシン・広告代理店創りへの議論がさらに活発になることを目指します。
ケースは最新のものだけではなく、広告がマーケティング4Pに貢献して大きな成果を出した「不滅のケース」も紹介させてください。
この「不滅のケース」は普遍性が高く、今までに研修トレーニングで使ってきました。
ちょっと偉そうですが、このケーススタディコンテンツが、将来の広告業界を担う人たちに届くこと、その役に立つことを願って書いていきます。
Shreddies 'Diamond Shreddies' (2008)
第一回目の刺激的ケースは2008年のShreddies 'Diamond Shreddies' です。
広告代理店はOglivy Trontoです。
マーケティング4Pの統合、そして特にProductへの貢献は広告代理店にとっていつもチャレンジングな行為です。
日本のクライアントさんが「マーケットイン」の発想を商品開発にあたって広告代理店のプラナーやクリエティブに期待することがあります。
広告代理店にとっても商品開発上流工程への関与を深めることで「市場導入時」のキャンペーンを競合なしでもらえることを目論むことができます。
得意先宣伝部からの依頼を持って参加するケースが多いですね。
一見すると双方の思惑が合致して、よい仕事になりそうなのですが、意外と途中で頓挫することになります。
得意先トップのイニシアチブ
広告代理店のクリエティブやプラニングの優れた感性を得意先マーケティングチームが最大限活用してイキイキと商品開発から市場導入に至るケースは得意先トップのイニシアチブが必要です。
マーケティング4Pの統合は経営者マターです。
得意先宣伝部さんの狙いが達成できないことの理由は、広告代理店側が商品開発のプロセス(含む予算・コストや社内工程)、流通の仕組み、値付けなど、Promotion領域以外の知見が乏しいこともあります。
広告代理店側が理解しなければならないことは、経営者さんからの最初の広告代理店への期待はPromotion領域での専門性です。
得意先の経営者が広告代理店に広く期待していることは「視点/Point of View」です。
この期待値の目線合わせを間違えると本当に上手くいきません。
専門性を大事にして、マーケティングチームの一員としてまず本務であるプロモーション領域で与えられた予見をしっかり理解し、それを創意工夫で突破する、その創意工夫がProductやPlaceとシナジー効果を産んだケースが、この'Diamond Shreddies' です。
45度角度を変えるだけで見える新鮮な世界
45度だけ視点を動かして、ネーミングとパッケージ(Prodoctの一部)を変えるだけで、「新商品」に。
「見た目が変われば味も変わる」:視覚情報は顧客のインサイトに大きな影響を与えることをプロモーションの出発点に。
こちらの2分のケースビデオをご覧ください。
英語版のみですが、広告代理店がマーケティングチームの一員として何をしたか、よくわかります。
なおケースについてのリンクしたAnthony KalamutさんのYoutubeサイトにはマーケティングに寄与した広告事例がたくさんあります。
これからもみなさんと共有させていただくケースをしばしばここからリンクさせていただくことになります。ぜひご注目を。
あるインターンの着眼点
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