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主食を作るということ
お休み前の営業も無事完売に終わってホッとしています。こんにちはThreebread店主です。
みなさんはどんなシーンで、どのようにパンを食べていますか?今回は私の思うパンの食べ方、あり方の形のお話です。
「パンは主食です」
パン教室修行中に先生から聞いた言葉。
「パンは主食です」
これが私に強く強く残っています。
以前の記事にも書いたように、私はそれまであまりパンを食べてきませんでした。パンに関する位置付けもあまりなかったように思います。
この言葉を耳にして、強い衝撃を受けました。
お米と同じように食べていい、そう先生は付け足していたと記憶しています。
お米の代わりに食べるものではなく、積極的な主食としてパンを食べる。私の中でパンの価値がはっきり決まった言葉でした。
ハード系と飽きのなさ
岩手や盛岡ではまだまだパンはおやつ、という感覚の人が多いと思います。
個人でやられてるパン屋さんが多い盛岡ですが、食事パンに力を入れているところが少ないということも、そう考えれば理由が立ちます。
パンで食事が成立するのではなく、パンと副菜やスープがあって食事が成立する。生活や食事の中に深く関わるパンを作りたい、そう考えています。
だからこそ、シンプルで飽きないパンが大事だと思っています。当店のテーマ、『三食食べても飽きないパンを』の理由です。
パンを主食にしている国を見ても、大抵がシンプルなパン、ハード系をメインに食べています。つまりシンプルさとは飽きのこなさでもあると思います。
余談ですが、当店、三食のthree、パンのbreadでくっつけてThreebread。というのが店名の由来なんですよ。
プライド、誇り
誰しも、自分の仕事に誇りを持っていると思います。私もそうです。
主食をつくるということは、人や生活を作るということ。その一部を私が担っているということです。だからこそ妥協したくないし、常にいいものを追求したいです。
誇りは英語ではpride
しばしばプライドはマイナスな言葉として使われます。私自身のプライドではなく、私が作るパンにプライドを持っていたいと思っています。
いいものは勉強して吸収し、自分の技にする。これの繰り返しに尽きるのですが、それをしている自分が偉い、とは思わないようにいたいものです。
おわりに
いろいろなことを書いてきましたが、お客さんには何も気にせずパンを食べてほしいなという私の我儘な希望もあります。
また食べたい、と買っていただける。それだけで答えは十分出ていると思います。私のうんちくは、私1人が思っていればいいのです。
とはいえ、主食としてのパンは文化としてはまだまだ広まっていないと思います。
ポテサラと、唐揚げと、煮物と、最初はいつも食べているものと合わせてみてください。そこでおいしい!となれば幸せが増えるはず。
もっと販売する食事パンの種類が増やせるように、私も努力したいと思っています。
今後もThreebreadとそのパンたちを見守ってくださるとありがたいです。がんばりますね。