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人見知りで電話嫌いな私を救った「ネット予約」の広がり

私が高校3年生の時から約10年間ずっと通い続けている、街中のとある小さな美容院では、ネット予約システムを取り入れるのが遅く、長らく電話でしか予約ができませんでした。

美容院の女性スタッフさんとは長い付き合いで、いくら気心の知れた間柄とはいえ、人見知りでとにかく人と話すことが苦手な「コミュ障」の私にとって、「電話をかける」という行為は一種の苦行でした。

* * *

まずは、お店が営業時間内かどうかしっかり確認。
これで「定休日でした~」とかだったら、もう立ち直れない。

テンパってしどろもどろにならないよう、電話をかける前は「最初に名乗って、希望の日時とメニューを伝えて・・・」と段取りを立てておく。

「声が震えないだろうか?」「会話のテンポはちゃんと噛み合うだろうか?」と不安になりつつも、気持ちを落ち着かせるために何度か深呼吸。

やっと決心がついて、お店の電話番号を家の固定電話、あるいは自分の携帯に打ち込み、「プルルルル、プルルルル・・・」と相手が出るのを待つ。
その間の異様な緊張感といったらもう。。。

コール音が途切れ、相手が電話に出て名乗ったのを確認すると、緊張で頭が真っ白にならないうちに、自分の名前・希望日時・希望メニューを一挙に伝える。

滑舌はあまり良いほうではないので、言ったことがきちんと正確に伝わっているかどうか不安を感じながらも、じっと相手の反応をうかがう。

日程調整が済み、「それでは○○日の××時にお待ちしております~」と声が聞こえたら、「よろしくお願いします。失礼します」と返して電話を切る。そして、「フー、やっと終わった・・・」と安堵のため息をつく。

ここまでの体感時間、およそ10分。

* * *

電話予約するだけで、こんなにもストレスと精神的負担を感じて、エネルギーを消耗してしまうのです。
しかも、1~2ヵ月に1回のペースでカットやカラーの予約を入れるたびに、この苦痛を毎回毎回味わうことになるのです。

「何とかならないもんかなぁ~」と思いながら、それでも変わらず美容院に通い続けていたある日のこと。

「アプリで予約できるようになったから、そこのQRコードをスキャンして、アプリをダウンロードしていってね~」と、お会計時に女性スタッフさんから嬉しい一言が。
ついに来たか・・・!!よっ、待ってました~~!!

早速家に帰ってアプリを開き、画面を確認してみると・・・

  1. メニュー選択

  2. スタッフ指名

  3. 来店日時選択

  4. 個人情報入力

  5. 予約確認

のステップで、5分とかからずに予約が完了しました!
うひょ~、感動!!

お店の営業時間に関係なく、いつでも好きなタイミングで予約できるようになったこと、何より無理して電話をかける必要がなくなったことから、予約へのハードルが一気に低くなり、以前よりも気軽に美容院へ行けるようになりました。

人見知り&コミュ障にとって偉大な発明、ネット予約システム。

この調子で、私が子どもの頃からお世話になっている「某かかりつけ歯科医院」と、年に1回会社の健康診断で訪れている「某健診クリニック」でも、ネット予約体制の整備が進むことを祈るばかりです。



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