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エドワード・ケアリー著 『飢渇の人』
『飢渇(きかつ)の人』はイギリス生まれで現在はアメリカで活躍する作家による短編集である。翻訳者の古屋美登里さんのご尽力により日の目を見た、世界初の短編集とのこと。16の作品のなかには、出版が決まったのちに書き下ろされたものもあるそうで、数珠の名作から新作まで読めるとはお得である。
どんな世界へ連れていってくれるのか。少しだけ紹介すると、村に突然現れた緑色の地底人の話(『おれらの怪物』)や、人の髪
『ジュゼップ 戦場の画家』について
8/13本日公開!『ジュゼップ 戦場の画家』について書きました♫
『スーパーノヴァ』を観て
二日続けて、カラスが蝉を捕食する瞬間に遭遇する。ワシワシした声が急に変調して、ジジジとなって消え去るのってひとつのホラーです。
映画『スーパーノヴァ』を観ました。コリン・ファースとスタンリー・トゥッチのカップルが愛の素晴らしさを音楽のように全身で奏でます。ときに激しく、優しく、哀しさをもって。愛する人のためにできることとは何なのでしょう。答えはなかなか出そうにないけれど、年を重ねたらまた観たいと
『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観て
親友を傷つけた昔の同級生を断罪し、復讐をする物語。元医大生で現在はカフェ店員の主人公をキャリー・マリガンが演じます。彼女といえば『わたしを離さないで』『未来を花束にして』といった社会性のある映画が印象深いところ。聞いたところによると脚本を吟味して出演作を選ぶことで知られているそうです。そうと聞いたらますます放っておけませんよね。
映画は最初から度肝を抜かれます。キャリー・マリガン演じるキャシーは