【2019】LY/SYツアー in サンパウロ
BTS World Tour - Love Yourself: Speak Yourself in Sao Paulo
順番から行くと「LYツアー in Europe」が先なんですが、サブスク整理の都合もあって、こちらを先に観たいと思います。
2018年8月・韓国から始まり、北米→ヨーロッパを回ったLYツアーは、日本4大ドーム制覇後、「Speak Yourselfツアー(SYツアー)」に変わり、半年後の「FINAL」まで一気に駆け抜けることになります。
今回の公演は、SYツアーの北米編とヨーロッパ編との間で開催された、ブラジル・サンパウロでのライブになります。
最初「えっブラジル?」って驚いたんですが、ブラジルとBTSとは意外に長いお付き合いでした。わかってるだけで、4回目の公演です。
ちなみに過去の訪問実績はこれ。超初期からコンスタントに来てるんですね。
2014 BTS 1st Fan Meeting in Europe & South America
2015 BTS Live Trilogy Episode II: The Red Bullet
2017 BTS Live Trilogy Episode III (Final Chapter): The Wings Tour
公演概要
LYツアー日本4大ドーム公演あたりから、ついに「K-POPでは前例がない」領域へ突入したバンタン。
超長期ツアーを行いながら、国を跨いで次のツアーの準備をしていく舞台裏での苦労が、「K-POP時代を航海するコンサート演出記」で演出家さん目線から詳しく描かれています。
余談ですが、LYツアーの最終地・タイのバンコクでは、4月だったのに暑すぎて小道具のロウソクが溶けたらしいです。えっ、『Epiphany』で並んでたあれかな( ゚Д゚)ガクブル
セットリスト
一曲目が『Dionysus』、ラスト曲が『Make It Right』『Mikrokosmos』になるなど、セトリはLYツアーから一部変更。
一か月ほど前にアルバム「MAP OF THE SOUL : PERSONA」が出たタイミングなので、そこから新曲を追加してる形です。
感想
赤いライトの中、7人がチェスのコマのように立つVCR。顎先上げて薄笑いするジミンちゃんのアップに変な声が出ます。
横一直線に並んで階段を下りてくるバンタンは、本当にいい。統一感がありながら個性が溢れていて、”神々の降臨”感がある。
強烈なライトと共に火柱が上がり、二頭の巨大な豹のセットが立ち上がる印象的なオープニングからの『Dionysus』!
白衣装バンタンと、ツアー同行ダンサー14人+現地ダンサー40人による大迫力ダンスシーンは圧巻。今回はマンネラインがダークヘアです!
最後7人が椅子に上がるシーンで一時停止したら、どのカットでも腰の位置が合ってて驚かされました。めっちゃ揃ってる。
『Not Today』ソロパートを歌うナムさんを先頭に、全員でステージを渡り、観客席内に設けられたBステージへ移動。
一瞬音が消えた中に響き渡る、グクの「狙え!銃!照準!発射!」が最高。
ソロナムと残りメンバーが合流するシーンで、クサズが手のひらを打ち合わせた後肩先をぶつけてるシーンは心に刻みました!
半分怒号のような歓声の分厚さに、ブラジルアミの興奮を感じます。
ポルトガル語の単語も挟みながら挨拶するバンタン。公演映像を見まくっていると、こういう時たまに字幕が超訳してて、翻訳者さんのご苦労が察せられますw
『Airplane Pt.2』をグクが歌ってくれます。
この子、いつ何歌ってもキーが合ってるのがすごいと思います。本当に耳がいいし、聞いたものをそのまま再現できる力と声を持ってる。
「聴いたとおりに歌う」は複合的な能力なんですが、グクは必要なスキルを全部高いレベルで持っているところが天才。
「僕たちと飛び立つ準備はできましたか?(RM)」「皆さん、翼を広げてください!(JH)」からの『Outro: Wings』。クサズ進行、カッコよくて痺れるわ……!
曲の途中で一瞬観客席が映るんですが、ARMYが手をめちゃめちゃ上げてるのが見えます。たくさんの手のひらがステージに向けられてる姿に、一瞬船幽霊を思い出……何でもありませんゲホゴホ。
本国アミだと高確率でアミボムかスマホ掲げてるとこなんですが、これはブラジルアミ一緒に踊ってますね!
あっ、全ARMY大好き、メインステージへ向かいながらハモるホビ+グクはここだったんですね!( ゚Д゚)キタ!
顔を見合わせ、声質まったく違う二人が1つのフレーズを奏で上げる姿はマジで至高。歩数まで合ってるとこも、使命を果たしたハモリ職人グクが華麗にハケていく様も、何もかもがいい。
途中で挿入されるVCRは、LYツアーから引き継いだやつですね。
『Trivia 起: Just Dance』のリフトステージは、前は大きい長方形だったのが12分割されたキューブの組み合わせになり、動きが複雑になってます。ホビはこの変更を一発で覚えて対応し、「さすが天才」と演出チームを唸らせたそう。
言語無用なホビのカッコよさに、J-HOPEコールが巻き起こってます。すごいね、こういうのは初めて聞いたかも!
両手を広げ、目を閉じてコールを受け止め、次の瞬間満開の笑顔になるホビ。たまらん。「ただ踊るのが好きなだけなんだ」っていう彼の精神を一番肌で理解するのがこの国なのかもしれませんね!
ユンギの『FIRST LOVE』が音楽との恋なら、この曲はホビとダンスの恋だと思いました。
薄ピンク衣装の黒髪グクによる『Euphoria』!
あれだけホビに熱狂していた民を一瞬で掌握するマンネの底力に震えます。
あ、SYツアーはいよいよ飛びましたね。宙乗りやってます!
10mの上空にいながら(3階建てビルの屋上くらい)緊張ゼロの解放感あふれる笑顔と、天から降り注ぐ美声。無敵。
薄ピンク衣装のバンタンが揃って『Best of Me』!
この曲が終わるとまたVCR→ソロ曲なのですが、この曲のために全員衣装替えしてくれているところが尊いです。このネックレステテ、柔らかそうな黒髪がナチュラルで超かわいい!( *´艸`)
ジミンちゃんの『Serendipity』は、SYツアーから泡の中に入ってスタートする演出が追加。幻想郷はブラジルにあったんだね!
これ、アルバムアートの写真と、LYツアーでシャボン玉をつつく姿がめっちゃウケた経験から思いついたそうです。ファンタジックなジミンちゃんはARMYの大好物( *´艸`)
今回白黒のアシンメトリーなシャツで裾が短めなため、肌チラはデフォルト装備。問題は次です。白い方のシャツ、角度によって下から「NEVER MIND」の文字が浮かび上がってきます!!
おかげでモロチラと透けチラのミルフィーユ状態。わかっててやってると思いますが、ほんま罪深いです。お代わりいいですか?
あと、白黒シャツもいいです。ジミンちゃんには、「妖艶と清浄」「誘惑と孤独」みたいな両極の要素をまとめて昇華できる表現力を感じるけど、陰陽カラーがそれを表しているようで、大好き。
今回のツアーで一番未来を感じる、ナムさんの『Trivia 承: Love』!
AR技術がバリバリ使われた当時世界最先端のステージで、見ていてめっちゃ面白いです。
その分苦労がすごく多かったらしくて、「リハーサルはいつも最後に駆け足」「上手く動かないこともあった」などのリスクをナムさんに背負わせたと、前述した本の中で演出家さんが述懐しています。
このステージ、ARを除くとナムさんのパフォーマンス力だけで成り立っているところがすごい。ツアーを重ね、観客いじりスキルが向上していってるのを感じます。貫禄……!
空中に浮かんだ「사랑해(愛してる), Sao Paulo」を背に、メインステージへ戻るナムさん。そこへSIN、ホビグク、クオズが合流していく様子が、アベンジャーズ集結の図みたいで良さしかない。「横一線に並ぶバンタン」に通じる必勝感が漂ってます!
当時最新曲の『Boy With Luv』は、テテのキスした指先によるピストル発射でスタート。必殺必中!
SOPEが人差し指くっつけあって笑ってたり、クオズがつつきあいしてたり、曲の齎す幸福感やメンバーの力の抜けた感じが相まって超かわいいです。
余談ですが、この公演めちゃめちゃFanCam多くてビックリしました。
めったに地球の裏まで来ないから、このチャンスは記録しつくす!という根性を感じるw
「熱気がすごくてカーニバルみたいですね」「カーニバルでは何をやるんですか?」「サンバ!」という掛け合いから、ジン君とグクが踊り狂ってくれたりして、ブラジルアミ大熱狂。
そこへナムさんの「オソワ?」で『メドレー(Dope、Silver Spoon、Fire)』開始!
3Jがキャットウォークを走ってBステージへ移動し、他のメンバーも会場内に散らばります。この、全員が「やることはわかってる」感がツボる。
イヤモニで演出陣もサポートしてますが、様々なサイズの会場を世界中渡り歩いたバンタンならではの、「ステージが本職」っぽさが感じられます。
『Silver Spoon』では、高確率でクサズのカメラいじり→骨盤ヒットを拝んでる気がします。「お宝映像」という概念に収まりきらない、謎の感謝がこみ上げますね!
『FIRE』では盛り上がりも最高潮に。7人がそれぞれカッコよさを全開にしてカメラにアピールしてくるので、毎瞬が見どころ。リーダーの汗が光る横顔、めっちゃいい。
『IDOL』のイントロに、会場中がコーラスをかき消す勢いで「Oh-oh-ooh-whoa」の大合唱。まさに熱狂の渦。ユンギやジン君が水を振り撒いてますが、上がる悲鳴さえも飲み込まれて一体化。
メンバー達もすごく楽しそうで、歌い終わって座る時、全員が笑顔です。
この公演構成、ソロ曲と全員曲とが交互になってるから、途中に全力ダンス進行も挟めていいですね。次ソロ行く人は大変だけど。
『Singularity』の後、酸素補給してるテテをよく見るのは、それが理由でしょうか。頑張る推しの姿に胸が苦しい。
『Singularity』の演出や衣装はLYツアーから一変し、ベッドに横たわったテテがゆっくりと上昇してきます。
目を開けただけでサンパウロを阿鼻叫喚に陥れる、その美貌。物理的に殴られたかのような衝撃を与える、瞬きの威力。流れる音楽のアタックに合わせてフッと眉を上げるような、かすかな変化で音を具現化していく表現力の斬新さ。
「顔が綺麗」「雰囲気がいい」などの言葉では表現しきれないテテの世界が展開され、目が離せません。
『IDOL』では天に向かって全解放されていた会場のエネルギーが、テテ一人に向かって一気に収束し、微細な表情の変化にどよめきどころか絶叫が上がり続けます。こんなにコスパのいい表情筋の動きもそうそうない。
テテのパフォーマンスも、それに魅入られてるブラジルアミも、どちらもツボに刺さります。たまらん!
チャント(掛け声)文化が完成している本国アミに比べ、ブラジルアミはアーティストと一緒に歌い踊る的な楽しみ方をしてるように感じられ、毎回歌声が聞こえているのですが、この『Singularity』に限ってはさすがに悲鳴ばっかりでしたね。国民性を惑乱させるテテがすごい。
グクの腹筋が場内を沸騰させる『FAKE LOVE』!
いきなり会場中が歌い始めます。うん、やっぱさっきはテテの顔に打ちのめされて歌ってる場合じゃなかったんやな。わかる、わかるぞ!
気合が漲りまくって目が座ってるジミンちゃん大好きです。サイレンみたいに響き渡るジン君の高音が、曲の切迫感を増していていい。
腕を互いの体に巻き付けてターンするクオズに見とれてたら、いきなり待ち構えていたホビのアップに飛ばされてのけぞりました(*ノωノ)
VCRを経て、ザ・アイドル、ミン・ユンギによる『Trivia 轉: Seesaw』!
ベンチをつっと滑る姿がかわいくて、何回も見てしまいます。
この曲、曲調はそこまで暗くないのに、ものすごい愛情の重さを感じます。内容的に、相手と駆け引きをしていると言うより、もう別れたのにまだ思いを残している自分と先へ進もうとする自分がシーソーに座ってる印象。本当に終わるのは、自分が相手を忘れた時なんでしょうね。
『Epiphany』、一節歌い終わってカメラを見たジン君も、会場を絶叫させてます。度を越した美貌は、人の理性を簡単に飛ばしますね。
中盤はただ天を見上げ、ファンが全力で送る歌声に耳を傾けてます。頬を拭った理由が涙なのか汗なのかはわかりませんが、本当に美しい光景で胸を打たれます。
これまで見てきたステージだと、『Epiphany』は決意を込めた眼差しで天下を睥睨するソクジン、という印象が強かったのですが、この回のジン君は愛に出会った子供みたいな一抹の頼りなさが溢れていて、「わかった一緒に抱き締めてあげるから」って言いたくなる空気が出てます。めちゃめちゃ心臓に悪い。
ボーカルラインの『The Truth Untold』。
イントロで大悲鳴を上げたと思ったら、即フルコーラス歌い出すブラジルアミすげえ。ポルトガル語圏の国なのに、今このアリアンツ・パルケだけ韓国語圏になってるわ( ゚Д゚)
続くラップラインの『Outro: Tear』でも、速すぎるところはさすがに置いていかれてますが、行けるところは一緒に歌ってるブラジルアミ。
カラオケ+ダンスクラブな参加型コンテンツとしてコンサートを消化していくスタイルで、とにかく全力の熱量が高い。一公演あたりの消費カロリーが群を抜いてそう。
あっという間にラストの『Mic Drop』。
さっきまで白レース着て美声響かせてたボーカルラインも、着替えてきて煽り倒してます。バンタンのこの振り幅が沼なのよ。
ジミンちゃんのインナーが透けてる気がしますね。ありがとう!
Bステージに、公園の遊具みたいなエアトランポリンのセットができてますね。全力で遊んでるバンタンがかわいさしかないのよ。
窓から上半身出してる眼鏡SUGAが猫すぎます。黒グローブまでついてるので、手袋ユンギフェチ仲間のARMYは今すぐ集合!
ホビを背負ってキャットウォークを走るテテは、心のライブラリに収めました(*ノωノ)
メインステージへ戻って、『So What』。会場中が揺れます。これだけノッてくれたら、演者側もすごい楽しいでしょうね!
大量の花火も打ち上げられ、夜空が昼のように明るくなります。ARMYの心象風景がまさにこれ。
新曲『Make It Right』もフルコーラス歌い上げるブラジルアミの情熱に、マジで恋しそうです。
この時期、既にアミボムはVer.UPして演出と連動できるようになってますが、ブラジルではそこまで普及してないので(普通のスティックライトもたくさん見える)、代わりにスマホのフラッシュでウェーブを作って遊んでます。臨機応変でいいですね!
ちなみに、会場内のライトカラーが統一されてるように見えるのは、地元のARMYが呼びかけて自主的にスマホ画面にカラーセロファンを貼り、スタジオをブラジルカラーにしてくれたから、だそうです。
コメントタイム、めっちゃ頑張ってポルトガル語を話すバンタンがかわいいです。ホビの発音がナチュラルすぎる( *´艸`)
昨日の公演で、ブラジルアミが歌ってくれたことに感動して号泣した、と話すジミンちゃん。後で絶対一日目のFanCam見に行こうと心に誓う私( ._.)φ
スマホの光に照らし出されて、『Mikrokosmos』!
ジミンちゃんが泣いてしまってて、胸が締め付けられます。頬に涙を伝わらせながら、両手の指先に想いを込めて口づけているしぐさの優しさ、美しさを見たら、彼を好きにならずにはいられない。
あ、グクも最後の最後で涙腺を決壊させ、鼻が赤くなってます。あかんかわいい( ;∀;)
ホビが「Don't cry, JK! Don't cry, Jimin!」って、声をかけてます。ホビオンマは泣いてる子がいると、指さし確認したくなるんじゃないかしら。
エンディング用のリハ映像、長くて嬉しいです。SYツアー用に差し変わってますね。のっけから『Serendipity』で練習着へそチラをいただき、瞳孔が開きました。見慣れるということがない。
『Dyonisus』練習長め。金髪ナムさんがものすごい寝ぐせみたいな頭で登場して、度肝を抜かれますw
オープニングVCR撮影シーンで、真顔ホビにサムズアップ→指ハート→ソンキス→あっさり切り替えて次に集中する横顔、のコンボを食らいました。こここれは即死案件( ゚Д゚)
モニタリングしながらジミンちゃんの肩をグーで叩いてウケてるホビ、ヒョンの顎の皮膚をいきなり摘まむグク&完全スルーしたジミニヒョンなど、最後の最後まで最高が盛り込まれたブラジル公演映像でした。見てよかった!
おまけ
コンサート当日のジン君セルカ。