【AI検索】韓国とアイドルとメディア論
色々ある（現在進行形）
最近色々あるバンタン界隈。
「一度あることは二度ある」だと嫌なので、気になったらとりあえず情報収集はしてます。おかげで、XのTLが多言語ミックスになってきました。
XのTLを見ていると、時々「国内ではそこまで気にしていない」という意見を見ますね。本当なんでしょうか。
この疑問をきっかけに、疑問を持ったことのまとめを作ってみました。
以下は、対話型検索AI・Perplexityを使ってネット上の資料や関連記事を漁り、調査結果をまとめたものです。
何故韓国人はアイドルに厳しいのか
そもそも、何でそこまで叩くのか。これは皆が抱いた疑問だと思います。
特に海外アミ（I-ARMY）からは「そこまでする内容？」と呆れた反応が続出でした。
私も、韓国は芸能人に対して「完璧な人格性」を求める傾向がある、という印象を持っています。
ファンとの配信中に失言しただけで芸能ニュースになり、叩かれる様子は、最初見た時ビックリしました。
BTSの謙虚な姿勢、スターになっても奢らない言動は、海外から高く評価されています。
実際そうなんだろうと思いますが、この国で育ってるから防衛本能として身に沁みついてる部分もあるんじゃないかという気もしています。
何故韓国人は芸能人に完璧を求めるのだろうと考えた時、自分は最初、かつての両班の位置に芸能人がいるのだろうか、と思いました。「恵まれている人間は手本であらねばならない」的な考え方なのかな、と。
そのあたりをPerplexityと色々話して、できたまとめが以下です。
事実や正解がこれ、と言いたいわけではなく、今の時点で私はこうじゃないかと思っている、という内容になります。
歴史的・文化的背景
両班文化の影響
・韓国の伝統的な両班（韓国の貴族階級）文化では、高い社会的地位にある者に対して厳格な道徳性と模範的な行動を求めました。この価値観が現代に引き継がれ、芸能人に高い倫理観を期待する傾向に繋がっていると考えられます。
儒教的価値観
・韓国社会に根付いている儒教的価値観は、個人の行動が社会全体に影響を与えるという考え方を強調します。これが芸能人の言動に対する厳しい評価に繋がっていると考えられます。
社会的立場の変化
・K-POPが国の文化産業ではなかった時代は、芸能人の社会的地位が比較的低く、学歴重視の風潮と合わないため叩きやすい地位にいた可能性があります。
現代的要因
メディアの影響力
・世界的人気を獲得しているK-POPアイドルは、国のイメージを代表する存在として認識されています。このため、アイドルの行動に対する社会的な期待と監視が厳しくなっています。
ファン文化の特性
・韓国のファン文化は非常に熱心で、アイドルに対する強い帰属意識と期待を持っています。これがアイドルへの高い要求につながり、時に過度なプレッシャーを生み出している可能性があります。
社会的規範の厳格さ
・韓国社会全体が、公人に対して高い倫理観を求める傾向があります。アイドルは法的には公人ではありませんが、社会的には公人として扱われており、一般人以上に厳しい基準で評価されています。
競争の激しさ
・K-POP業界の競争の激しさが、アイドルに完璧さを求める風潮を助長しています。少しでもミスがあれば、すぐに他のアイドルに取って代わられる可能性があるという危機感が存在します。
課題と展望
このような厳しい目線は、芸能人に大きな精神的負担をかけており、時に悲劇的な結果を招くこともあります。健全なエンターテインメント産業の発展のため、社会全体でこの問題を認識し、芸能人の人間性を尊重する文化を育てていく必要があります。
韓国における自国メディアの信頼度
次は、「国内では気にしてない」の件です。
これ定期的に流れてくるんですが、とてもそう思えない記事の温度と量なので、ニーズがなければ記事も出ないのでは、と半信半疑でした。
でも、「気にしてない」ってことは、記事の信頼性がそもそも低いのでは？
と思ったので、世界各国のメディア観比較資料を検索。
オックスフォード大学ロイター・ジャーナリズム研究所が毎年「デジタル・ニュースリポート」を出しており、世界的に評価されています。
これをソースにした記事も多いので、韓国メディアに関する部分をざっと追ってみました。
ちなみに、韓国メディアは2016年に初めてこの調査に含まれ、最新の2024年版にも入っています。
参考資料
韓国のメディア信頼度は低く、10人中3人しかメディア報道を信じていない。 ソーシャルメディアの利用増加が、検証不十分な情報の拡散を助長し、メディア信頼度の低下に影響している。
一方、コンテンツファーム（広告収入を得るため低品質のコンテンツを量産するウェブサイト）各社は、既存のニュース記事を書き直して使うためにAIをますます活用するようになっている。
その多くは、許可を得ず、人間によるチェックが行われていない。
（要するに、最初に出した誤報がAIによる孫引きで拡散され、それを誰もチェックできない状況）
英国オックスフォード大学ロイター・ジャーナリズム研究所が最近発表した「デジタル・ニュースリポート2020」によると、世界の主要40カ国・地域で実施されたメディアに対する信頼度調査で韓国が40位（信頼度21％）で最下位であることが分かった。
（2020年度の記事。2024年度は31％と回復傾向ではあるが、それでも低い信頼度）
一通り読んだ感想
韓国はネット大国なので、オンラインプラットフォームの利用増加が早いです。しかし、それに伴ってメディア信頼度が低下しており、国民も書き手側も粗悪な記事が量産されることに慣れているように見えます。
ですがニュースは国外へも拡散されるため、自国メディアに冷淡な国内と、驚きを持って受け止める国外との間に温度差が生まれているように感じられます。
平たく言うと、以下のような現象が起きてるのを見てる気がしますね。
国内でビュー数目当てに書き散らかした記事が、
海外に拡散されて事実と認識され、
国内が一過性の話題として忘れた後も、
長期的かつ広範囲に渡って否定的な影響を残す
このご時世、「国内では気にしてない」だけでは解決しない問題だと思われ、韓国出身のグローバルアイドルを推す身としては正直頭が痛いです。
国内だけでやってるならまだしも、オンラインプラットフォーム主流なので世界中に拡散されてしまいますし、速報で誤報を出されると、その誤報の孫引き記事が出る方が早くて訂正が追い付きません。
自国メディアの特性を知るが故に慎重に対応している本国アミ（K-ARMY）に対し、海外アミ（I-ARMY）が手ぬるいと苛立ったりしてて、ファンダム内でも混乱が起きているケースが見られました。
政治とアイドル
状況を面倒くさくさせるのは、いつも政治。
韓国では、アイドルと政治の距離が日本より近いですよね。
BoA、東方神起、 BIGBANG、Wonder Girls、 PSY、 少女時代、2NE1、EXOなどが広げてきたK-POPは、BTSの爆発的な海外人気により、一気に拡大。
「韓国への訪問理由の1/13がBTS」という異常事態が生まれ、「芸能」から「国の文化産業の柱」へシフトチェンジしました。
私は前文在寅政権のことを、「BTSを特別大使にしたり勲章をあげたりして、文化外交資産として最大限利用した」として一生記憶に刻むでしょう！
そのため、政権の意向がメディア報道に影響を与えているという話も絶えません。
2012年の朴槿恵元大統領を選出する選挙では、国家情報院が直接メディア・世論操作に加担したとされており、メディアプレイ自体がわりと社会的なテクニックとして認知されているようにも見受けられます。
今回の件も、政治のスキャンダルを隠すために利用したとか、まあ色々言われています。
警察がフォトライン（容疑者を写真撮影する場）は作らないと明言したのに、マスコミが勝手に警察の敷地内にフォトラインを作っても撤去されないので、それは権力との癒着を勘繰る人も出てくるだろうと思いました。
ちなみに、今の尹錫悦政権は、前政権ほどはBTSにくっついてきてないように見えます。兵役行ってるというのもあるし、大統領就任式出席がARMYの「BTSを政治利用しないで」という反対で取りやめになったという話もあるし（その後HYBEに税務査察が入ったので、報復かと噂された）、微妙な距離感です。
まあ、兵務庁はウキウキと最大限にBTSを広告活用してるように見えますが。巨額の広告料が、今なら「自分ちの兵士を使っただけ」という体で無料ですからね( ﾟДﾟ)ﾀﾀﾞﾉﾘｽﾝﾅ
北朝鮮の汚物爆弾に対抗してBTSの曲を爆音で流してるというニュースもありましたが、軍事利用での楽曲の使用料ってどうなってるんだろう。
政治家が普通の神経と経済感覚を持っていたら、マスコミが金の卵をオモチャにして握りつぶす前に何とかすると思いますが……。
ようやく、国内でもまともな反論が出始め、誤報を流したマスコミに対する動きも始まりましたが、一度広まってしまった誤報をどれだけ打ち消せるのか、注視していきたいですね。
元記事要約：
JTBCがBTSのSUGAに関する誤った報道をしたことに対し、放送通信審議委員会は関係者の意見陳述を決定した。 審議委員は明白な誤報だとして強硬な立場を示し、放送局の再許可・再承認時に減点事由として適用される法定制裁の可能性を示唆している。
元記事要約：
SUGAの事件に対する韓国社会の反応は過剰であり、「世論裁判」のようだ。過ちに対し不寛容な社会になっていることは懸念すべき。 海外メディアも韓国社会のこの傾向を批判的に見ており、K-popアイドルに対する非人間的な扱いを指摘している。
SUGAは何度も謝罪しており、深く反省している。社会はもっと寛容であるべきだ。 これをきっかけに兵役行政にまで疑念が広がっているが、これは不信社会の表れであり、問題がある。 韓国社会は、もっと寛容さとバランスを持った対応を目指すべき。
2024/9/3時点の状況
大騒ぎだな……と思っていたら、今度は別のところから火種が。「FAN WAR」という言葉があるのも納得の展開で、当分目が離せません。
元記事要約：
脱退を求める総攻撃の主催者がARMYを装っているが、実際は別のグループのファンである疑惑が強まっている。
この疑惑は、主催者のメールアドレスが誤って公開され、そのアカウントがNCTやミン・ヒジン関連の投稿を多数保存していたことから浮上した。
ARMYたちは、これが内部分裂を煽るための偽装工作だと考え、総攻撃に参加すべきではないと主張している。
専門家（イ・ジヨン教授）は、脱退を主張する者たちは本当のARMYではないと指摘しており、多くのネットユーザーも批判的な反応を示している。
今回調べてみて、韓国のメディアを自国と同じ感覚で判断すべきではないと思いましたが、とはいえオンラインは地続きなわけですから他人事にもなりません。ふー( ˘•ω•˘ )
一介のイルアミとしては、できるだけ元情報を見て背景を考えながら判断し、粛々とチャート上げに協力しつつ、推しの供給は楽しく受け止める、罪を憎んで人を憎まず LOVE OURSELVES、くらいしかできません。
今回この記事を出すのは迷いましたが、誰かが読んで少しでも気晴らしにしてもらえれば嬉しいです。
バンタンは私たちが幸せでいることを一番望んでます。大好きな彼らがそう願うなら、私たちはできるだけ幸せでいましょう。
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コーヒー一杯奢ってください( *´艸｀)