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散文集

10
日常的な散文集
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#小説

ベットざライフ

ベットざライフ

晩御飯の調達のために小道を下るわたし

時計を見ると時刻はもうじき5時になる。

すれ違った小学生くらいの子供たちは、

『ゾロリ借りてきたよ』『読みたかったら着いてこいよ』
『早く読もうぜ』
などと、無邪気にたむろっている。

そいえばこんな日常自分にもあったな、とふと情景が蘇りかけるわたし

そんなわたしも気づいたら、人くさい道を駆け巡り、目が合っては交わす日々を重ねている。

実につまら、な

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晩秋 (かなり前に作成)

晩秋 (かなり前に作成)

暖かい部屋の空気も
ぽつんと置かれたこたつも
焙煎機で踊るコーヒー豆の姿を見るのも、もはや日常風景になりつつある

近所の公園の銀杏の葉も、黄色く彩り、鮮やかに去っていくようだった

もう今年も終わりかぁ、とふと思ってしまうのは退屈すぎたゆえか、それとも日常が麻痺してしまったからなのか、、、そこはあえて深入りしないでおこう

そんな感傷に浸り、消えつつあった我も焙煎機の停止音で立ち返る秋の暮れ

じぶん色

じぶん色

人はノートに彩りを与え続けている。
ある意味デザイナーなのかもしれない。
人によって色、デザイン、厚さ、大きさ、長さ、全てが違うこのノート。
まっさらだった僕のノートも、随分と沢山の色が重なっている。
決してきれいとは言えないかもしれない。
けれども、僕はこの色が好きだ。
誰とも被ることのないこの色が好きだ。
これから先このノートがどれほど厚く、大きくなるかは誰にも分からない。
ただ、希望や欲望を

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初対面

初対面

時計を見た。もう日が暮れてもおかしくない時間だ。
やばいっ間に合わない、と慌てて支度をし車を走らせる。
こんなにギリギリでは初対面なのにあの子に申し訳ないな、そんな思いが頭をよぎる。
かと言って引き返すには心惜しい。
自然と手には力が入り、ハンドルには手汗が残る。
「目的地に到着しました。お疲れ様でした。」ナビの声が車内に響いた。
時計の針は閉店5分前ギリギリだ。
急いでお店に入ると、ほわわっとあ

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