私の仕事は、未曾有の有事にできることがあるか
※この記事では、今回の能登半島地震、東日本大震災(3.11)、福島第一原発事故についても少し触れている部分があります。
こんにちはあざみです。プロダクトマネージャーを目指し、新卒入社9ヶ月目の新人です。中途就職斡旋サービスのプロダクトマネージャー・UXデザイナーとして働いています。
この記事を書いている今日は、2024年になってまだ4日目です。この3日間で、日本は大きな災害や事件にもう直面しています。
この日、私は帰省していました。私の家族は、自分以外親戚含めみんな公務員です。民間に新卒入社した私は、家族のなかでも珍しい方になるのでいろいろ根掘り葉掘り聞かれていました。
立派に社会人になって偉い!!と言われるなどした祖父の家から、実家に戻ってきた時に緊急地震速報を聞いたのでした。
国家公務員である父は、直後からNHKと支給携帯をずっと確認し、そして元日から出勤していきました。
思えば、3.11の時もそうでした。当時原子力系の仕事をちょうどしていた父は、福島第一原発事故の速報を見て立ち尽くした直後、しばらく帰ってきませんでした。この時の姿は、私にとっていたく印象深かった。
父を見送り、そしてニュースを確認しながら思いました。こんな有事が起こった時、父のように職務として何をすべきか考える、当事者になることはないなと、思ってしまいました。
日本の有事の際に、働くひとたちがいます。災害派遣で駆けつけてくださる自衛隊の方々、医療関係者の皆さんなどなど…私にとって身近なひとは父でした。困っている国民のために働く仕事を、強く尊敬しました。
ニュースで何が起きているか確認し、個人的にできる寄付や支援を考える。一市民としての行動に徹することができる。
しかし私は、歯痒さも感じるのでした。
そんな時、あるツイートがきっかけで空飛ぶ広報室というドラマを再視聴しました。
仕事に対する姿勢や女性としてのキャリア観など、10年前にみた当時よりも働き始めた今、刺さる言葉がたくさんあります。
脚本の野木亜紀子さんは、アンナチュラル、MIU404でも有名だと思います。(この2つも本当に面白い)
このドラマは2つの職種について描いていますが、東日本大震災もテーマとして取り扱っていて、それぞれの職種が各々できることをやり抜くということが描かれています。
彼女の作品で一貫して伝えたいことは、「それぞれの仕事や立場で、できることを精一杯やろう」と言うことだと思います。
改めてそのメッセージを受け取って、なんとなく線を引いた自分、勝手に無力感を感じていたことを恥じました。
また、X(旧Twitter)でこの記事もプチバズってました。
特務機関NERVは、(最初は)ジョークアカウントだと思っていましたが、情報の速さ、有用性がずば抜けています。この記事を最初みたときは、防災情報をビジネスとして成立させる手腕の凄さを感じていました。時代に合った防災情報へのアップデート、命を救うサービスを追求してえられた信頼という今のアカウントの姿をみて、胸に響くものがあります。
逆に3.11で有用性を発揮したサービスだったTwitterは、Xになって悪い現象を多く引き起こしています。(特にインプ稼ぎのゾンビアカウントたち…)
悲しい気持ちにもなり、プロダクトを、良く磨き込んでいきたいと思わされます。
これは「有事」に対して直接的な例ですが、同じことです。
去年、プロダクトマネージャーは、究極、問題解決をする仕事だという結論に一旦落ち着きました。職務に自分で線をひかない。
自分が向き合う仕事でも、できることを率直に追求しようじゃないか、と思いました。
まずは、自分の施策の、当該地域の方に向けたコミュニケーションを考えることから始めようと思います。
被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
1日も早く、安心して過ごせる日々が戻ってきますように。