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『歎異抄』とはどういう書物か【歎異抄から人生を考える002】

浄土真宗で大切にされている『歎異抄』(たんにしょう)という書物がある。

人間の常識を覆すような鋭い言葉の数々が綴られ、読み進むにつれ、我々のもつ常識や価値観が揺さぶられていくような感覚を覚える書である。

そこに扱われているテーマは、善悪や人間の本質、生と死の問題などと深く、時代を超えて問題となる、普遍的な内容がそこに記されている。

僭越ながら、『歎異抄』を通して人生とは何かについて考えてみようとするのが、このシリーズである。

本日は、『歎異抄』シリーズの2回目。『歎異抄』とはどういう書物かについて見てみたい。


◆『歎異抄』とは

『歎異抄』(たんにしょう)とは、浄土真宗の宗祖(しゅうそ)である親鸞聖人(しんらんしょうにん)の言葉がまとめられているとされる。

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