宮廷女官チャングムの誓い

2003年、空前のヒットを飛ばすドラマが韓国で放送されました。『宮廷女官チャングムの誓い』（原題「大長今 대장금 」）です。

主演はイ・ヨンエ（李英愛）で宮廷女官から王の主治医に登り詰めるチャングムを演じ2003年MBC演技大賞を受賞し他の部門も総なめした伝説の時代劇で数多くの宮廷料理が登場し2004年、日本で初放送され韓国料理が大流行しました。

主人公のチャングム（大長今）は朝鮮王朝時代中期、第11代王・中宗 治世期に実在した女性医師で当時MBC（韓国文化放送）に所属していたイ・ビョンフン（李丙勲）が1999年から2000年にかけて放送された『ホジュン 宮廷医官への道』を制作するにあたり「朝鮮王朝実録」を読んだところ、「長今（チャングム）」の名に目を留めます。調べると僅かながら中宗の看護や治療に当たっていたことに気づきます。

イ・ビョンフンはそれにひらめき、謎に満ちた女性医師を主人公に前作と重ならないよう料理人の設定にし華麗な宮廷料理ドラマに仕上げました。

前半は料理が中心で「冷麺」、「ビビンバ（骨董飯）」、「チャプチェ（雑菜）」といったおなじみの韓国（朝鮮）料理が登場し、料理を作る時の心得や大切さも盛り込まれています。

チャングムについで人気なのがハン（韓）尚宮です。ハン尚宮はチャングムの母の同期で親友、チャングムを厳しくしながら優しく導いていく師匠をヤン・ミギョン（梁美京）が演じました。そのおかげか当初の設定を覆すほどの人気が出て助命嘆願を出されていました。

その後、ミュージカルやアニメにもなりアジア中の人気を呼びました。

※ 2024. 2. 29 追記
※ 2024. 9. 10 一部修正