虎に翼
2024年4月1日、連続テレビ小説『虎に翼』が放送開始されました。1ヶ月経つにも係わらず話題を提供しています。日本で初めて女性弁護士・裁判官となった三淵嘉子(みぶち よしこ 1914年 - 1984年)をモチーフに昭和時代、全てにおいて抑圧されていた日本の女性の生き方に疑問を持ち法律の世界に飛び込んだ猪爪寅子(いのつめ ともこ 伊藤沙莉)が理不尽な価値観と差別に立ち向かい困難を乗り越えて成長していく物語です。
題名は中国の古典『韓非子(かんぴし)』の言葉に由来し「強いものの上に強さが加わる」という意味です。
物語は敗戦間もない1946年の東京、川辺で猪爪寅子が新聞の「日本国憲法公布」の記事に目を留めます。翌1947年、寅子は裁判所に出向き桂場等一郎(松山ケンイチ)に面会し直談判するところから始まります。
初回に階段に座って新聞を読むやつれた女性、破壊された公園で座る少女、街角でアメリカ兵に声を掛ける街娼(パンパン)たちが登場し当時の女性がおかれた時代背景を伝えています。
オープニングは米津玄師の「さよーならはいつか」で実写とアニメーションで伊藤沙莉が法服(当時は唐草模様の刺繍を施したものでした)を着て様々な職業と昭和・平成・令和の服装の女性たちと共に踊るシーンは日本近現代が凝縮され最後に題名が登場します。
主人公・猪爪寅子は父・猪爪直言(岡部たかし)、母・猪爪はる(石田ゆり子)、兄・猪爪直道(上川周作)、兄嫁(寅子の同級生である)・猪爪花江、弟・猪爪直明(三山凌輝)と書生・佐田優三(仲野太賀 ※大河ドラマ主演予定)を中心に麻布で暮らしています。実際の三淵嘉子の家族をモデルにし、直言のモデルとなった父・武藤貞雄 (むとう さだお)は当時の男性としては珍しく女性の社会進出に理解を示して嘉子に法律を勧めました。
※ 2024. 5. 8 追記
※ 2024. 5.31 修正
※ 2024. 6. 1 修正