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財政難?で活版印刷に戻った雑誌『土の香』

 先日、以下の記事で加賀紫水が編集・発行していた民俗学研究雑誌『土の香』をかなりまとまった冊数を購入したことを紹介したが、いくつか欠けている部分があった。そのため、日本の古本屋で欠けている部分を探したところいくつか見つけることができたので購入することにした。私が購入したのは第17, 18巻の合本である。以下に写真を掲載しておくが、合本のため保存状態も良いことが分かるだろう。

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通巻100号の記念号までは石曽根印刷所からの活版印刷であったが、第18巻3号(通巻101号、1936年)から謄写版に戻っている。この号には謄写版に戻った経緯が説明されているが、資金難があったようである。今回の購入で我が家にない『土の香』は以下になったが、CiNii Booksで確認した限りでは冊数だけであればどの研究機関よりもあると思われる。

1巻1~4, 6号、7巻6号、8巻1, 2, 4号, 10巻3, 6号、14巻2, 4, 5号、15巻2~6号16巻4, 6号、19巻、復刊部分

しかしながら、戦前出版分の最終巻である19巻、戦後の復刊部分は1冊もない。これらの捜索は今後の私の課題である。


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