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歌舞伎趣味誌『梨園』の発行者・松岡一男の正体は?

 少し前に以下の記事で『土の香』を発行していた加賀紫水の在住していた愛知県一宮市(旧起町)で松岡一男という人物が出版していた歌舞伎趣味誌『梨園』を紹介した。

 その際に、松岡については詳細が分からなかったので紹介しなかった。しかしながら、先日、小林弘昌監修『土の香 土俗趣味雑誌』第9巻翻刻版(樹林舎/人間社、2013年)を読み直していたところ、松岡の経歴が載っているのを見つけた。その部分を以下に引用してみたい。

松岡一男 愛知県一宮市三条の老舗料亭「末木」(大正八年創業)の二代目。昭和初期当時、界隈では名の知れた趣味人、教養人で、陶芸家の荒川豊蔵、加藤唐九郎に目を掛け援助をしたことが特に有名。人脈は幅広く白洲正子とも交流があった。平成十一(一九一一)年没。 ※一九一一年は誤記か?(Kamikawa記)

 松岡は当時知られていた趣味人であったようだ。「老舗料亭「末木」」は以下のWebページにあるように現在も一宮市にあり、Webページの「歴史」では松岡一男が2代目店主として紹介されている。

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Theopotamos (Kamikawa)
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