風俗研究者・平井蒼太の発行していた『麻尼亜』の印刷所は?
拙noteで度々取り上げている風俗研究者・平井蒼太と山本定一によって発行されていた『麻尼亜』だが、この雑誌は以下の記事で紹介したように石曽根廣作という人物が経営していた石曽根印刷で印刷されている。
この石曽根印刷は、拙noteではおなじみ(?)の加賀紫水の発行していた雑誌『土の香』の活版印刷化に協力、同雑誌の第16号より印刷を請け負っていた印刷所であるが、このことは以下の記事で紹介したことがある。
『土の香』の活版印刷化に協力をもちかけたのは川柳作家でもあった石曽根民郎(注1)であると思われるが、『麻尼亜』と石曽根はどのような関係があったのだろうか。平井は『麻尼亜』第一冊の編集後記「のをと」で以下のように述べている。
石曽根は『土の香』と同じように『麻尼亜』の印刷を援助していたようである。石曽根は、以下の記事で紹介したように宮本常一の発行していた『口承文学』にも投稿したことがあり、土俗(民俗)研究にも関心があったと言える。『土の香』、『麻尼亜』は土俗(趣味)関連の雑誌であったため、石曽根は印刷面で支援していたのだろう。一見接点がなさそうな両誌であるが、石曽根という共通項を持っているため、同じジャンルの雑誌であったと思われる。
(注1)石曽根民郎については、神保町のオタ様の以下の記事で略歴が紹介されている。
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