趣味人・青山一歩の方言蒐集趣味
以下の記事で大阪で活動していた郷土玩具や土俗に関心を持っていた趣味人・青山一歩のことを紹介したが、青山は方言にも関心を持っていたようだ。一歩の本名は青山冬樹であるが、方言研究者・橘正一の発行していた雑誌『方言と土俗』第1巻第7号(1930年12月)の「会員名簿(二)」に「青山冬樹(大阪)」という記載が確認できる。同じ趣味人では雑誌『土の香』を発行していた加賀紫水、漫画として知られている宮尾しげを、福岡の郷土玩具蒐集家・梅林新市も方言に関心を持っていたので、この時代土俗に関心のあった趣味人で方言に関心を持つことは共通のトレンドであったのだろう。
ところで、この名簿には斎藤昌三の発行していた雑誌『いもづる』の同人であった法月俊郎の名前も確認できる。法月については以下の記事で言及したことがあるが、方言にも関心を持っていたようである。
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