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雑誌『郷土風景』の編集者・谷川要史は研究者?

 先日、以下の記事で昭和前期に発行されていた『郷土風景』という民俗学・地域史関連の雑誌を紹介したが、その際にこの雑誌の編集者・発行人は谷川要史という人物であったと述べた。

上記の記事では、この人物の詳細は不明としたが、国会図書館デジコレでも閲覧できる『郷土史家名簿』(日本経済史研究所, 1934年)の東京府の項に谷川要史が載っているのを確認した。しかしながら、「「郷土風景」編集発兌」と連絡先の住所しか書かれておらず、残念ながら郷土史の研究に関係してたことだけしか分からない。連絡先の住所は、「東京市大森区入新井六の一四九〇」である。『郷土風景』第1巻 第1号(郷土風景社, 1932年)の発行所である郷土風景社の住所は「東京府大森不入斗一四九〇番地」であるので、両者の住所は一致しないが、『郷土史家名簿』に記載された住所は郷土研究社のものであると思われる。『郷土風景』は地域の研究者も投稿していたので、谷川は『郷土史家名簿』を確認して投稿の依頼や雑誌の販促活動を行っていたのだろうか。

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