2022 初心者のためのアウトドア焙煎マニュアル
<はじめに>
さてさて、自分のプロフィールに設定していた記事「2021 初心者のための片手鍋焙煎マニュアル」ですが、やっぱり2022年バージョンにしなければと気になっていました。
本当は1月1日に合わせて変更したかったのですが、その余裕なく。ちょっと遅れてしまいましたが、2022年版の焙煎マニュアルをアップします。
2022年バージョンは初心者のためのアウトドア焙煎マニュアルです。
ここ数年でアウトドアを楽しむ方々がものすごく増えているのを実感しています。そこで、片手鍋焙煎よりもさらに身軽にアウトドアグッズを使って焙煎するマニュアルを紹介します。
今年はこちらを名刺がわりのプロフィール設定記事にするので、2021年版の片手鍋自家焙煎マニュアルを参照したい方は↓以下のリンク先へお願いします。
<準備するもの>
1. 生豆 → とにかくこれがなくては焙煎できません。なんでも良いので生豆をゲットしましょう。量は500g 〜 1kgを目安に購入すると良いと思います。僕は普段は生豆本舗さんで生豆を購入していますが、一番最初はアマゾンで価格が安い豆を買って焙煎をはじめました。
2. 計量カップ → 普段はスケールを使ってちゃんと生豆を測っていますが、アウトドアではあるもので計量する方が現実的。今回はスノーピークのチタンマグ300を使いました。すりきり一杯で約230gの豆。ちょうど良いです。
3. バーナー → なんでも良いです。今回はイワタニ ジュニアコンパクトバーナーを使用しました。いくつかバーナーは持っていますが、結局イワタニ ジュニアコンパクトバーナーの使い勝手が非常に良いので、使用頻度も一番高いです。
4. ガス缶 → これはバーナーに合わせるしかないので、お手持ちのバーナーに合うものがあればOK。僕は普段は片手鍋をカセットコンロ(ガス缶使用)で焙煎しているのもあって、アウトドア用のバーナー関係はCB缶で統一しています。お気に入りはSOTOのパワーガスです。
5. メスティン → フライパンで焙煎する方もいますが、僕は片手鍋焙煎の経験から蓋つきの鍋の方がうまく焙煎できると思っています。その中でも、おそらく多くの方が持っているであろうメスティンは蓋つき&軽量なので焙煎に向いています。僕はTrangiaのラージメスティンを愛用しています。
Trangia製はバリ取り(仕上がりが粗いのでヤスリで磨く)をした方が良いです。
6. 手袋 → メスティンの蓋を押さえて振るための必需品です。おそらくアウトドアを楽しむ方は何かしら持っていると思うので、それを使っていただけばOK。僕は普通の軍手(笑)。
以上です!かなりミニマル。これで焙煎ができます!
<焙煎方法>
1. 上記のグッズをテーブルにまとめて忘れ物ないかチェック。下の写真では生豆をボウルに入れていますが、これは焙煎には直接関係あるものではありません。
2. 生豆を計量。チタンマグ摺り切り一杯で約230g。これはちょうど良い量です。焙煎中に生豆の水分が抜けるので、焙煎後は大体200gぐらいになります。
3. 計量した生豆をメスティンに入れる。そして蓋をしてください。
4. バーナーに火を付ける。このイワタニ ジュニアコンパクトバーナーはカワイイし、お手頃価格で使いやすいです。
火力はマックスで。
5. バーナーの上にメスティンを置いて3秒カウントします。
今回はなるべく少ないギアで焙煎しています。これに風除けがあればさらにバッチリ。
6. メスティンをバーナーから離して横に5回振ります。
振るイメージは「のこぎりを引いて押す」感じ。そして、速さのイメージは「あいうえお」を言う感じ。「あ」で1回、「い」で1回、といった感じで素早く振ります。
蓋は高温になるので火傷に気をつけてください。手袋をしていても恐い場合は、木っ端や石を使ってしっかり押さえましょう。
7. 上記の「5」(メスティンを置いて)と「6」(メスティンを振る)を繰り返します。
その間のメスティンの変化は以下のとおりです。
①3〜4分でメスティンの蓋の隙間から煙が少し出てくる。
②20分前後でパチパチという音が鳴る(1ハゼ)。
※生豆と火力によってこの音が鳴るタイミングはかなり異なります。とにかくパチパチの音が鳴るまで根気よく5と6を続けましょう。
パチパチ音と共に濃い煙も出てきます。そしてメスティンの蓋の隙間からチャフ(生豆についている薄皮)がパラパラと落ちると思います。
③パチパチ音が落ち着いたら焙煎終了の合図です。
★もう一つ別の終わりの合図として、メスティンの蓋の温度があります。終わり間近になると蓋までかなり高温になって、軍手で押さえるのも厳しくなります。そうなったら焙煎終了です。
8. バーナーの火を消します。
9. メスティンの蓋を開けます。この時、注意すべきは蓋の開け方です。手前に開けてしまうと高温の水蒸気が自分の腕にくることになります。
僕は以前、手袋とジャケットの隙間から地肌に高温の水蒸気が当たって火傷をしたことがあるので要注意です。なにせメスティンの中は200℃を超える温度です。気をつけてください。
蓋を開けるとこんな感じ。なかなか良い感じではないでしょうか。大体想像どおりの煎り加減です。
10. 焙煎後の豆を冷却します。普段はうちわと扇風機で急冷していますが、アウトドアにおいては自然冷却が現実的でしょう。
今回は豆を触れる温度まで冷却するのに10分かかりました。それでもまだ豆は熱を持っています。くれぐれも火傷に気をつけてください。
11. チャフ処理をします。普段はフルイを使ってチャフ(コーヒー豆についている薄皮)を落とすのですが、アウトドアにおいてはそんな代物普通はありません。
考えた挙句、結局適当ハンドピッキング(手で豆を仕分ける)に行き着きました。
生豆を掴んでは蓋に移動。
手に付着したチャフを払っては、豆を掴んで移動を繰り返します。
最後にまとまったチャフが出てくるので、ここまできたら一粒一粒コーヒー豆を拾っていく感じ。これを面倒と感じず、この際カワイイ豆だなぁとピッキングを楽しんでください(笑)。
12. 念願の自家焙煎コーヒー豆のできあがり!
ここまでできれば上出来ではないでしょうか。自分で焙煎できた感動を得られると思います。
このままでもすぐに淹れることはできますが、できれば一晩おいて。(本当は3日後ぐらいが良い)
キャンプする人であれば、夕方にメスティン焙煎をして冷却がてら朝まで放置。そして翌朝にコーヒーを淹れる流れが最高ではないでしょうか。
ストップウォッチで焙煎から冷却までの所要時間を計っていました。今回は約45分。おそらくはじめのうちはもたつくと思うので、メスティンを使ったアウトドア焙煎は1時間コースと見ておいてください。
いかがでしたでしょうか?
これを機に新年は自家焙煎にぜひチャレンジしてみてください。
なかなかうまくいかない場合はコメントいただければ、わかる範囲でアドバイスもできるかと思います。
月曜日。少しずつ少しずつ。やってみたいことを叶えてゆこう。
皆さん、良い1日を!
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1月3日 顔之推(531 - 602?)*南北朝時代の学者。儒教と仏教との調和を試みた。「顔氏家訓」は、人間いかに生くべきかを家族中心の立場から述べた。
人間の足がふむ広さは、わずか数寸にすぎないのに、一尺ほどもある路で、きまって崖からつまづいて落ちるし、ひとかかえもある丸木橋で、かならず川に落ちておぼれるというのは、なぜか。そのかたわらに余地がないからである。君子が世に立って行く場合も、まったく同じこと。真実のこもったことばも、人に信用してもらえず、天地に恥じぬ行いも、人から疑われることもある。みな、自己の言行・名声に余地がないためである。私は人からそしりを受けたとき、いつも、この点について自己反省した。(「顔氏家訓」名実篇)
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1月3日 ヴァン・ダイク・パークス(1943 - )この日生まれたアメリカの作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。