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続けられるのは

「元気な時は正直あまり足を運ぼうってならないんですが、ちょっとざわついてると来たくなります」

最近、僕がぐちっぽくなっているのを察してか、こんな事を言ってくれた人がいました。

こんな人がいてくれるから、どうにかやってこれてる気がします。

10年目ともなると、ある種の優しさを失っていて。

「店内で飲めないならいいです」だってさ。

6人で来て、6人全員が店の中に入ってきて、「座る場所はどこですか?」と。

「テイクアウトかテラスのみです」と、答えると、先ほどの言葉が返ってきて。

1年目なら、知名度もないし、知ってもらえてないから仕様がないと思えた事が。

10年目には、もう少し調べたら来なくてすんだし、見たら分からない?と、思ってしまうようになりました。

天狗になっているのか、調子に乗っているのか。

それを自覚をしているけれど、直そうともならなくて。

こんな毎日が一生続くのかと思うと、明日を迎えたくないほどのストレスを感じます。

でも、こんな気持ちは10年目を迎える前からあって、なんなら3年目ぐらい、いや、カフェの仕事を始めた18年前からあったかもしれません。

一日働けば、一人は理解出来ない人と遭遇するのです。

それでもやれているのは、一握りの大切にしたい人が、こちらを大切にしてくれるからで。

こんな事を書こうと思っていたら、最近パスケースを落として8万円を失った人が来て、メロンパンと塩パンの差し入れをくれました。

8万円を失くしたのに、人に施しが出来る優しさよ。

こんな人がいるから続けられるのです。

ではでは、ささくれが無くなる事はありませんが、適度に潤いをくれる人もいるので、どうにか大きな傷にならずに済んでいます。

これからもよろしくお願いしますね。

ささくれ立ったらここで報告しますので。


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