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折れないように
お店がうまくいくかどうかは運だ。
じっくり待っていればチャンスが巡ってくる。
かもしれないし、こないかもしれない。
ただ、途中で折れる人が多いとは思うんです。
なぜなら、僕がそうだったので。
今では『超人』と呼ばれて久しいですが、凡人だった時代があるのです。
いや、今でも凡人ではあるんだけど。
休まずに働ける頑丈な体が超人というだけで、なんかごめんなさい。
話を戻します。
それはそう、お店を開けて2年ぐらい、いや3年目だったかもしれません。
お客さんが来ませんでした。
常連さんは掴んでいて、その積み重ねを実感してる最中ではあったんですが、いかんせん遅くてですね。
『牛歩の歩み』以上の慣用句を作りたくなったぐらいです。
その間、借金を返す為に店をやっているのかと考える毎日で。
朝から晩まで働いてるのに給料は雀の涙だったし。
「時給で雇われてるほうが稼げるんじゃないか?」
クエスチョンマークを付けてみましたが、そっちのほうが稼げるのは明白で。
しかもさ、この状態がいつまで続くか分からないんだぜ。
そこまでやっても借金を背負って退場する可能性もあるし。
そりゃ折れるだろ。
今も未来も『絶望&絶望』なんだから。
『石の上にも三年』という言葉がありますが、数字で見ると三年て大した事ないって思うかもしれないけど、当事者の感じ方は違うんですよ。
なっが。
と
きっつ。
振り返ってみると、あの3年があったから超人の今があると思えるんです。
でも、これが出来るのは、振り返れる今があるからで。
折れずに続けてきた結果、運が巡ってきたからなんです。
だから、簡単に折れるなよと書いていて。
それは3年目まで売れてなかった。と書いていた先人がいて、その人に救われたからです。
「あのお店でも3年かかったんだ。うちならもっと時間がかかるだろう」
こう思えたから、我慢が出来たんです。
上手くいってるほうが珍しい業界なんですから、焦らないで。
少しづつ積み重ねが出来てるとしたら、悪くないお店って事ですし。
どうでしょう?
少しは安心したかな?
あとさ、『石の上にも三年』て、分かりづらくない?
どんな状況?
ご飯はどうするの?
何かの罰?
全くもって理解出来ない状況で、そんな事をやった人なんて1人もいないしさ、3年やった結果何があったのかも聞けないでしょ?
それに比べてどうよ、うち。
折れそうだった所を乗り越えた先に、超人の未来があったんだから。
これは僕個人か。
折れずに続けた結果、10年目の今があるんだから。
やっぱり3年はかかるんじゃないかな。
色々を考えると大変な未来しか待ってないとは思うけど、乗り越えないと得られないチャンスは間違いなくあると思うので。
目先の売上で不安になりすぎないように。
積み上げられてるかどうかぐらいかな、気にしなきゃいけない事は。