人の価値
「人の価値が上がるんじゃないですかね」
大学院でAIの研究をしている常連さんの言葉で。
「noteがGoogleと組んでGeminiを活用しようみたいになってるんだけど、本末転倒だよな」と、僕が言い。
「ブログっていうか日記じゃん?自分の思ってる事を自分の言葉で書きたい人が使ってたはずでさ。最近は企業も増えてきたからあれだけど、書きたい気持ちが先にあったのに、学習させて書いてもらうって」と、僕は続け。
「俺の言葉を学習して俺っぽい書き方で出力させた文章に何の意味があるんだろう。まあ楽していいねが欲しい人もいるのか。販売して金稼ぎにも使えるしな」と、僕は嘆き。
すると
「AIが発展すればするほど人の価値が上がるんじゃないですかね」と、冒頭の言葉が返ってきて、少し救われたのです。
異国で日本人見つけた時みたいな。
同士よ。
そこに価値を感じる人が多ければいいなと思いつつ、それに気付かない人のほうが多い気もしていて。
AIを使っていっちょ金稼ぎなのか、承認欲求の充足なのか分からないけど、今でさえnoteは玉石混交どころか石ころ多めだったのが、更に加速する未来も見えていて。
その中で僕は、今までと変わらず、自分の思った事を自分の言葉で書き続ければ大して影響はないかとも思い。
noteが駄目になってもお店があるから、来てくれた人にくだらないあれこれや、変なお客さんの話が出来ればいいのかと開き直りました。
お店は人でしか差別化出来なくなるって言ってきたけど、まさかデジタルの世界のほうが先に人の価値が上がるようになるなんて思わなかったな。
まあリアルだと偽れないから、人として価値がないといけないんだけど。
こんな事を言ってると、AIの時代に何を「人」とか言ってるんだと思われるんだろうな。
マックを食べ、スタバに行き、スーパードライを飲んでるような人に。
均質化され、効率化された世界が好きな人達に。
そうか。
自分に価値を感じられないから、そんな世界のほうが生きやすいのか。
自分の言葉が無く、考える事をしなくてよくて、ただただ楽で、失敗もしないから。
僕はこんな皮肉っぽい事をいつまでも書いているんだろう。
変わらない事による価値の向上を目指して。