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フレーバーラテを始めた理由 再投稿とあとがき

本日はフレーバーラテについて。

当店は現在11種類のフレーバーラテをご用意しています。

恐らくこんなに沢山のフレーバーラテがあるコーヒー屋さんは他にありません。

大抵のお店は2〜3種類なのではないかと思います。

何でこんなに沢山のフレーバーを用意しているのかと言うと

・ちゃんとしたカフェラテで作ったフレーバーラテは美味しい事を知ってほしい。

・苦いのが飲めない方に向けたアプローチの一つとして。

・沢山のフレーバーから選べたら楽しんでくれるんじゃないか。

こんな理由もありますが、一番は、他のお店が今後もやらないだろうと考えたからです。

何でかと言うと、以前も書きましたが、お店がオープンした時は浅煎り全盛期で、どこのお店もスペシャリティコーヒーをウリにしていて。

コーヒー豆本来の味を楽しんでほしいと考えている店が、フレーバーラテなんて提供するはずがないのです。

その結果、当店は沢山のフレーバーを用意する事になりました。

これはよく同業者やコーヒー通に言われるのですが、「もったいない」「邪道だ」「普通のラテだけにすればいいのに」などなど。

もちろん冗談半分なんですが、半分は本気で言ってると感じます。

でも、やめる気はありません。

当店は同業者やコーヒー通に喜んでほしい為にお店をやっている訳ではないので。

僕が来てほしくて喜んでほしいのは、あくまでも普通のお客様。

コーヒーを飲んで、マスカットのような、ベリーのような、柑橘系のような、ハチミツの甘さが、チョコレートの風味が、、、

こんなのが苦手な人や、よく分からない人は是非来てください。

フレーバーラテを頼んでいただけたら、眉間に皺を寄せて味を探さなくても、その味が楽しめるので。

〜あとがき〜

フレーバーラテはやってて良かったと思ってます。

この時に書いた目論見通り、他のお店はやらず、今後も流行りそうにないので。

ただ、フレーバーシロップの値段が倍になったのは誤算だったけど。

高すぎるぜ。

この頃の僕は、自分がちゃんとした所で修行をしてこなかったコンプレックスのせいか、どうにか差別化しようという気持ちが強かったですね。

他の所が出来ない事をやり、それで顧客を掴んで、「負けてないんだぞ」と、思いたかったのかもしれません。

誰かに言われた訳でもないのに。

でも、自分の中でこの気持ちはいつまでも燻っていて。

これをきちんと消化させるには、なんらかの自信というか、成果が必要なんでしょう。

この時に思ってたのは、多分、時間かな。

長く続いたら、そこにはお客さんがいた事になる。

だから、頑張ろうと。

これを書いてから4年が経った今、少しは燻っていたものが消化出来てる気がします。

火が見えていたものが、煙だけになったかなと。

これが完全に消えた時、終わりがくるのかな。

いや、縁起でもないか。

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