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不安から開放された日は

昨日、遠方からカフェをやられてる方が来てくれて。

まだ一年目という事で、不安な日々を送っているみたいです。

その気持ちは良く分かるから、とりあえずエールを送り。

はて、僕が不安から開放された日はいつだっただろうかと、少し考えてみたのです。

まず、開放とは書きましたが、不安が完全に消える日はありません。

今でも毎日不安ですし、お客さんが少ない日は憂鬱になります。

とはいえ、一年目と比べたら、その質は違い。

少しだけ心が軽くなったのは、二年目だった気がします。

常連さんがつき、安定して損益分岐を超えた時かなと。

安月給で無理やり超えさせたようなものでしたが。

心の安定には、瞬間最大風速よりも、安定した心地よい風が必要で。

その心地よい風は常連さんが運んでくれるのです。

一年目にやった事が、二年目に。

二年目にやった事が、三年目に。

常連さんが積み重なる事によって、自分がやってきた事に自信を持てるようになりました。

自信、常連、お金。

この三つの円がバランスよく大きくなっていくと、運営は安定します。

運営が安定すると心が安定するのは言わずもがな。

瞬間最大風速はバズりで起こせるかもしれませんが、それでは安定しないと思っていて。

売上は劇的に伸びたとしても、自信の部分がついてこないと思います。

逆に不安が増長される気もして。

だから、焦って目の前の分かりやすいバズに飛びつかなければいいなと。

そういうお店がやりたかったんなら別ですが。

あと大きかったのは、不安の大部分を占めていた借入金の返済が出来た時、得も言われぬ開放感を味わえました。

毎月6万円程の返済があったのですが、それが無くなった時です。

意味が分からないかもしれませんが、これでいつでも店を閉める事が出来ると思いました。

人によっては借金を何とも思わない人もいて、「借入は出来るだけしておいたほうがいい」と、言う人もいます。

そのお金で投資して、後に回収すればいいという考え方。

お店をばんばん増やすタイプの人はこれなのかなと。

要は向き不向きで、僕は全く借金耐性が無い事に気がつきました。

このせいで人生が本当につまらなくなったので、返した時は楽になれて。

これは借入をした人にしか分からないと思うけど。

お店を始めた時の不安は、幾つかの要素が絡まっています。

そこにお店の事だけではなく、自分の人生も乗っかってくるので、より複雑になり。

だから、一個づつ書き出して、一個づつ解き方を考えるのが良いと思います。

あと、自分が何に一番のストレスを感じてるのかも知っとくといいかもしれません。

やりたかった事をやれてるかもしれませんが、そのストレスで潰れそうなら、店を閉じるのも一つの判断ですし。

「やりたい事をやれてるのは幸せ」ってのは、外野の意見で。

これで生活をして、これから先も生きていく。

そう考えられるのは、当事者だけなのです。

だから、具体的に何をすれば不安が無くなるってのは、断言出来ませんが。

常連さんの積み重ねと、借入金の返済。

僕の中ではこの二つが大きかったかなと。

他の飲食店経営者にも聞いてみたいな。

「いつ不安が無くなったか」

書いてくれないかなー。

同業者の皆様、どうでしょ?

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