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厳しい日が続く時に
1月が終わり、2月が始まりました。
元々静かな時期ではあるんですが、なかなかの静かっぷりでしたね。
年末年始でお金を使ってしまったのか、物価高の影響で財布の紐が固くなったのか。
インバウンド需要が無い所は、厳しい時期を過ごしていると思います。
この間、飲み会の席でお店の話になりました。
どういったお店が長く続くのか。
10年目を迎えてるという事で、僕に声がかかったのです。
出てきた言葉は『運』で。
これでは再現性がないから、その後も色々と話しましたが、やはり運は大きいと思うのです。
いつお店が流行るかは分からない。
いや、やりようはあるのかもしれないけど。
用意周到にSNSや広告の運用をし、ある程度の知名度を持ってからの独立、唯一無二の商品が作れるなどなど。
きっとやりようはあるんですが、殆どの人はやってないでしょうね。
なんとなくですが、そんな気がします。
「どうやって集客をしているか?」
そんな質問に、僕はクリティカルに答えられなくて。
きっと何も考えてなかったんでしょうね。
今になって唖然としていますが、だからこそ運なのかもと思って。
これを掴むには。と考えると、続けるしかないんじゃないかと思うのです。
最低限のクオリティとか、サービスとか、告知とか、立地とか。
それらをクリアした上でですが、運が来るまで待つしかないんじゃないかなと。
うちの場合、2年目ぐらいから『奥渋』という街があらゆるメディアに取り上げられました。
それで助けられたと思っていて、でもこんなのは狙って出来ない事で。
だから、運。
僕の体調が奇跡的に崩れてないのもそうだな。
なので、運。
ただ、運が来るまで耐えるんだ。と、言われてもしんどいのは間違いなくて。
特に1年目のお店はきついと思います。
なぜなら前年比が無いですからね、比べようがないんです。
今がどんな状態で、それが良いのか悪いのか。
その基準は開業前に書いた事業計画書しかないと思いますが、あんなのは机上の空論ですし。
やってみないと分からないのが飲食店だと思います。
近隣の他のお店はどうなんだろう?
不安を少しでも消す為に知りたくなるとは思いますが、売上を教えてくれる事は稀なんじゃないでしょうか。
経営者は孤独なんですよ。
だから、もし1年目のお店が不安で潰れそうだったら、言っておきます。
「一生、その不安は続くからな!」
ごめんなさい、間違えました。
「1月、2月は暇やで」
こんなもんにしときましょう。
僕が不安を消す為にやっていたのは、飲食店経営者のブログを読む事で。
そこで『ル・プチメック』をやられていた西山さんのブログに辿り着き、心の安定を得たりしたのです。
それでお客さんが増えるとかは無いですよ。
ヒントはあるかもしれませんが、それで劇的にお客さんが増えるとかは無いです。
でも、心の安定を得る事で、運を掴むまでの時間を確保出来るかもしれません。
ポキリと折れそうな時に同業者の言葉は沁みるものです。
ではでは、2月を乗り越えましょうか。
大丈夫。うちも10年目ですが、暇してるんで。