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損な性格
今日はこの記事から。
僕は未来を読めていてですね、うちでは豆乳に変更しても追加料金はかかりません。
乳糖不耐症の人がいる事は知っていましたし、乳アレルギーの人がいるのも勿論知っていたので、その人達が追加料金を払わないとカフェラテを楽しめないなんておかしいと思っていたのです。
簡単に言うと、優しさの差かな。
とれる所から金を取ろうとする大企業と、目の前のお客さんの笑顔を見たい個人店の違い。
冗談はさておき。
この訴訟がどうなるかは分かりませんが、スタバの天才的な所は値付けだと思っていまして。
この記事でも書かれてるんです。
「代替ミルクのコストは牛乳とほぼ同等である」ため、「追加料金を請求する正当な理由はない」と主張している。
訴状によると、1オンス(約28.35g)あたりの全乳のコストは、3~5セント(約4.5~7.5円)であるのに対し、アーモンドミルクは4~7セント(約6~10.5円)、オートミルクと豆乳は6~7セント(約9~10.5円)。
牛乳と他のミルクとで原価に大差はありません。
日本だとアーモンドミルクとオーツミルクは高いんですが、ソイは牛乳よりも安かったりします。
なのに、追加料金を設定していてですね。
天才だなと。
手間賃とか仕入れ量が大きく違うとか、記事に対して訳知り顔なコメントが並んでいますが、断言します。
ソイに関しては牛乳よりも原価は安いです。
なのに、約50円の追加料金を取ろうと決めた人には拍手を送りたい。
スタバのお陰で、どんな小さなコーヒー屋でも、ミルク変更で追加料金を取る事が出来るようになりました。
店によっては100円ぐらい取る所もありますからね。
うっしっしと思っている事でしょう。
あと、フラペチーノの値付け。
あれも凄くて。
氷だらけのドリンクなので原価が安いのは誰もが知ってると思うんです。
なのに、ラテとかよりも高いでしょ?
原価から値付けをするのが当たり前の飲食業界で、その枠から外れた値付けをしてるんです。
天才だ。
何よりも、そこに不満や疑問を抱かせないのが天才だ。
取れそうだと思ったら、当たり前に取る。
今回は訴訟をされてしまいましたが、何十年もやってきて誰も疑問を持たずに追加料金を払っていた事実の凄さを知るべきなのです。
それに比べてさ。
うちはミルクの変更も無料だし、エスプレッソの追加も無料だし。
どうしても僕の優しさが経営の邪魔をするんです。
損な性格だ。
もう冗談はいいか。