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カフェだから

「お金の絡まないようなやりとりって、それ自体が面白そう」

ReHacQでDMMの亀山さんと、後藤さんの対談がありまして、その中で出てきた言葉です。

「カフェとかいいんじゃないか」

そんな言葉も出てきまして、これはReHacQに就職する機会が出来たのではないか。

そんな思いは置いといて、今朝、常連さんともこんな話になりました。

お金を持ったり、大層な肩書が付いてしまうと、それを期待した人が寄ってきて鬱陶しい。

この言葉を聞いた時、冒頭の言葉を思い出したのです。

フラットな関係でいられる場所が減っていく。

だから、お金が絡まないやり取りが楽しそうに見えて、カフェがいいんじゃないかとなる。

カフェをやっている僕は、少し考えて。

確かに、カフェは絶妙に良い。

もしこれが『バー』だとしたら、高いお酒を何杯も飲んでもらおうとか、他の人を連れてきてほしいとか思うかもしれない。

もしこれが『小売』だとしたら、高い商品を売りつけようと考えてしまう可能性がある。

でも、カフェなら。

お金持ちが来ようが、どこぞの社長が来ようが、500円だ。

うちの場合ね。

何杯も飲ませようにも、コーヒーでそれは出来ない。

カフェイン云々以前に、不自然だ。

高い物を売りつけようにも、うちの上限は650円。

たかだか150円の価格差の為に、こちらも無理してでも飲ませようとは思わない。

僕の場合、沢山の人を連れてきてほしいもないですしね。

関係性を築くのが難しくなるので。

やはりカフェはいいんじゃないか。

フラットな関係を築きづらくなった人にとって、価値があるのではないか。

こんな事を考えていると、言われたんです。

「そう思うのは、店主さんが満足してるからだろうね」

雷ドーン、頭ピカー、足ピーン。

それはそうだ。

もし今のお店が火の車だったら、僕はラテを2杯飲ませているかもしれません。

お金を持ってる人を嗅ぎ分けて、無理矢理にでもグッズを買わせようとする恐れもあります。

取れるところから毟り取ろう。なぜなら、明日を生きれるか分からないから。

そんな世界線が十分に考えられる。

良かった、余裕があって。

いや、売上はもっと欲しいんですが、今日明日にでも潰れる訳ではないという意味です。

お金の絡まないやり取りをするには、互いに余裕がないと難しい。

カフェの良さを発揮するには、店主の懐も重要である。

あと、僕が気をつけてる事もあって。

相手の職業とか役職とか、なんとなく収入が分かりそうな事を聞かないようにしています。

相手から言ってきたり、見たら分かる事もありますが、だからといって、こちらから聞く事は無いです。

お金があろうと、偉かろうと、僕が貰える額は500円なので。

聞いた所で仕様がないというのもありますし、何となく話しづらくなるのも嫌ですしね。

僕も普通の人間なので、余計な情報を知って、変に畏まってしまう恐れもあるのです。

これからも、この場所ではフラットな関係が築ければと思います。

なので、謎に偉ぶりたいとか、ちやほやされたい人は、他のお店へどうぞ。




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