恐怖を覚えたコンビニコーヒー 再投稿とあとがき
先日、BLOGOSに「コンビニコーヒー5種を一流ソムリエが飲み比べレビュー」という記事が上がっていました。
中身は正直どうでもよくて、気になったのはそれに対する読者のコメントです。
「美味しい」という文字で埋め尽くされていました。
そうなんです、コンビニコーヒーは美味しいんです。
2013年にセブンイレブンから始まったコンビニコーヒー。
もっと昔からあったという指摘は無視しますね。
流行ってなかったので。
始まってすぐ、当時の店長と近くのコンビニに駆け込んだのを覚えています。
僕のいた店舗はオフィス街にあり、ブラックコーヒーの需要が高かったので、お客さんを取られるかもと危機感を抱いてました。
で、その時の感想が「やばい」です。
このクオリティが100円で提供される事に、美味しいよりも先に売上が心配になって出てきた言葉でした。
それほどの衝撃。
凄い美味しいとは思いませんが、日本人が好きな味なのと、100円でこれなら満足すると思ったのです。
実際は、僕の勤めていたチェーン店は味を求めるお客さんよりも、場所を求めて来店する方が多かったので、そんなに影響はありませんでした。
でも、僕はこの時の体験を鮮明に覚えているのです。
だから自分がお店を出す時に、ドリップコーヒーを提供しようと思いませんでした。
以前、カフェラテのお店になった理由を書きましたが、そこに「コンビニコーヒーの脅威」を追記します。
業界の方やコーヒーマニアが飲んだら、コンビニコーヒーなんて、、、と言う人がいて、その気持ちも分かります。
「一緒にするな」と、思ってる事でしょう。
でも、大半のお客さんはコンビニコーヒーで満足してしまうんです。
それが、この記事のコメント欄に溢れている「美味しい」です。
自分の考え=世間の考え
そうではないと、この記事のコメントを読んで、改めて思いました。
「今はコンビニでカフェラテも提供してるけど、それはいいんですか?」
そんな質問がきそうなので、それは明日書こうかと思います。
〜あとがき〜
コンビニコーヒーはすっかり定着し、各社アップデートもしていて。
業界で有名な人や、有名店が監修するようになりました。
それが未だに100円台で飲めますからね。
いと恐ろし。
それなのに個人のコーヒー屋が増えていくのはなぜなんだろう?
コンビニはもう出店余地が無いと言われるほど、全国津々浦々にあって。
どうやって個人のコーヒー屋が立ち向かっていくんだろうか。
まさか未だに「コンビニコーヒーは美味しくない!うちとは違う!」と、思っているんだろうか?
物価高のせいで、昔以上にコンビニコーヒーとの価格差が開いた今、何をもって勝負するんだろう。
「味で勝負!」
そう言われても、そんなお店もごまんとあるぜ。
「雰囲気で勝負!」
なんやそれ、おしゃれじゃないお店なんて今はないぞ。
「バズる商品!」
多分それが一番の近道。
でも、近道が正解でもないのが、この仕事で。
いやはや、カフェって難しくなりましたね。
ひとごとのように書いてるけど、渦中にいるんだった。
さて、どうしましょうかね。