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ズレを生むには
「問い」はすでに知っていることと、まだ知らないことのズレから生じる。
昨日、この事について書いたんですが、という事は、適度な自己開示が大切だという事に気がつきました。
例えば、僕はお店を始める前、大阪に1年住んでいました。
これを開示していたとしましょう。
すると、問いが生まれませんか?
「なぜ大阪に?」
という、浅いものから。
「元々はどちらに?」
という、一年にひっかかる人もいるだろうし。
「大阪のどこに?」
という、もしかしたら地元という人まで。
お店の事は知っていて、僕の存在も知っているけど、そんな過去は知らなかった。
すると、問いが生まれ、会話のきっかけになり、繋がりが強固になる。
ちょっとした自己開示をしただけで、こんな流れになるんです。
これは、お客さんにも言えて。
何も知らない状態で話せる事なんて、天気ぐらいしかないんです。
「暑いですね」「寒いですね」は、誰も傷つけない共通の話題なので。
もちろんそれでいい人もいますし、踏み込まれるのが嫌いな人もいるので、そういう人はそっとしとくのですが、そうではない人は適度な自己開示をすると会話が生まれるかもしれません。
「誰々が好きなんです」
名前すら聞いた事のないアーティストを言われた事がありまして。
それだけでも、問いが生まれ会話が生まれるんです。
さらに、適度な自己開示はその場だけの効果にとどまらず、今までは目に付かなかった事が、自然と目に入るようになり。
この刷り込みに成功すると「あそこの広告にでてたよ」みたいな。
僕から会話を始める事が出来たりします。
やはり適度な自己開示は大切ですね。
会話がしたい人は特に。
お店に来たら、キラキラとかピカピカしてない、素材そのままを放り込んでみてください。
勝手にこちらが調理しますので。
上手くいくかどうかは分からないけど。
ただ、この調理が上手な人が、コミュニケーション能力が高いと言えるのかもしれません。
それは、問いを正しく立てられているからとも言えるのです。