見出し画像

緩める、鍛える、整える

整体、鍼灸、指圧マッサージ、エステサロン…
リラクゼーションも兼ねて、身体のメンテナンスとしてこれらに通い詰める人々は多く個人院から大きなフランチャイズ店まで供給過多なほどに溢れています。
需要がなければここまで多く誕生する必要はないのだから、それほどまでに現代人はカラダの不調の改善を求めてあの手この手で対処しようとしているということが伺えます。

一時的な心地よさのためにエステに通い、心地よい香りのオイルでリンパマッサージを施してもらうことは副交感神経優位になりカラダの緊張がほぐれる。常に交感神経が張り詰めた状態の方にとってはこの上ないご褒美であることに、疑いも異論もありません。

しかしこれはあくまでも“症状”に対しての対症療法であるといえます。
エステやマッサージなどのリラクゼーションに関しては、一時的な改善とリラックスが目的です。短時間休まったとしても気がついたらまた痛みや疲労感に苛まれる。
その繰り返しだとわかっていても、心地よさに誘われてマッサージ店に足を運ぶ人は少なくないですし、根本的改善を目的としないのであれば投資にはなりません。

怪我によるカラダの故障を抱えた人や、リウマチや神経症の方が医師の勧めにより整体や理学療法士の治療のために鍼灸院や接骨院に通うのも正しい判断と言えますが、治療が目的ですので、せめて今後に影響を及ぼさない程度の動きができれば、「もう治った」として次第に足が遠のくことになるのではないでしょうか。

現代社会は人間の生活にとっては非常に便利で効率がよく、想像が追い付かないほどの技術革新の連続です。
しかし一方で“人間のカラダ“にとっては間違いなく、”とても窮屈で制限の多い環境“になって久しいということを、皆さんに知っていてもらいたいと思うのです。

その結果が、慢性的な不調に悩まされる人の多さに現れています。
肩こり腰痛に始まり、ストレートネックやひざ痛、片頭痛、倦怠感など、長時間のデスクワークや、日常生活で積み重なった動きの癖によるものが原因の多くを占めています。

先日電車で移動の際に、目の前に座っていた10代の男の子が目に留まったときの話です。背中は猫のように丸まり目はスマホに釘付け。唇はだらしなくぽかんと空いていて、閉まらない…というより“顎の筋肉の働きを忘れてしまったかのよう“な様子でした。
私自身、驚きとともに自分自身がそうなっていないかとハッとさせられたのを強烈に記憶しています。

生活は便利で快適になった、それは喜ばしいことです。
だからこそ、そろそろ私たちは自分たちのカラダの上手な喜ばせ方、何年先もこの“素晴らしい”現代社会の恩恵を享受できるよう、カラダを労わる術を身に付ける“時“ではないかと強く思うのです。

窮屈を強いられているカラダは、エラー姿勢、エラー動作の繰り返しにより本来の機能を発揮することができていないのです。
それでも、全身が受ける重力に負けずカラダのバランスと機能を保とうと努力に努力を重ねた結果として、慢性痛となって出てきてしまう…。

自分自身の喜ばせ方、満足のさせ方に関する知識や自己啓発ばかりに気を取られるのではなく、生まれてから死ぬまで、間違いなく“一生を共にする自分自身のカラダ”を適切にメンテナンスする方法とはいったい何でしょう。

繰り返しになりますが、痛みや不調は“あなた自身のカラダが必死にあなた自身を支えようと頑張ってきた結果”なのです。

そのカラダが一番求めていること。
それが、「緩める、鍛える、整える」の循環です。

人間のカラダは、動くためにあらゆる機能を備えており、一つひとつの動きは他の動きに限りなく連動しています。
鼻や口だけで呼吸は成り立ちません。あらゆる筋肉を使い、想像を超える数の骨を動かし、呼吸は成り立っています。
機能としての呼吸は、ただ単純に酸素を吸い二酸化炭素を排出することが目的ではなく、あらゆる上体の動きの基本となるのです。
上体(肋骨、肩甲骨、脊柱など)の動きの豊かさで下肢(骨盤、股関節、膝関節など)の動きの善し悪しが決まります。

先ほどにもあったように、カラダは何としてでもカラダを支えようとエラーをエラーでカバーしあってでも懸命に働きます。なので、ひとつの動きが鈍くなってもいきなり「歩けない!」ということにはなりません。

今回は簡単に触れますが、今述べたことをひと言で表すと「呼吸がすべての不調の原因」といっても過言ではありません。それほど、THE BASE GYMがベースに据えている五大運動機能は、慢性的な不調に関しての解決ポイントなのです。

肩こり、腰痛、膝の痛みでお悩みの方は、ご自身の“機能としての呼吸”が適切に行えているかを確認することが不調改善の大きな鍵になってきます。
医師は医学的観点と機能的観点の相互の重要性から総じて、「歩きましょう」と提案してくれますが、エラー姿勢・エラー動作を抱えたままの状態で歩き始めるのはとても危険なことなのです。

こり固まった筋肉をほぐし適切に「緩める」
緩められた筋肉が理想的な可動域で動けるようにするために「整える」
あなたの体重を支え、動きを維持するために、骨格に対して必要最低限をベースにそれぞれの理想のボディイメージに向けて筋肉を強化するための「鍛える」。この三点の循環がセットなのです。
リラクゼーションのように緩めるだけでは足りず、緩めて整えるだけでも、鍛えなければ適切な動きは維持できません。あるいは鍛えることばかりで、機能に目を向けなければ、鍛える過程で部位に負担が蓄積し、怪我に繋がります。

身体との向き合い方については年齢を問わず、いやむしろ若い世代ほど、自分自身の身体をもっと客観的に観察する必要があるでしょう。身体の原則を考えた時に、先ほど例に挙げた男の子が10年後20年後も“あのまま“であったなら…あらゆる機能的な不調が出てしまうことは疑いないのです。

ストレスは、心に対してのものだけではありません。
心と体は影響しあっていることを考えれば、カラダの機能に対してのストレス対処法はそのまま心のストレスに対しても大きな影響を及ぼすでしょう。

「緩める、鍛える、整える」の循環こそ、心もカラダも喜ぶ最高のストレス解消法といえます。身体の機能に目を向け、“機能を整えること“を運動の中心に据えるなら、慢性的な不調の改善だけでなく理想のボディイメージを実現しやすくなるのです。
そして身に付いた知識と意識は、“いくつになっても歩ける、動ける、未来に対しての最高の投資”になり、自分自身に返ってくる黄金の習慣となるでしょう。

「緩め、鍛え、整える」習慣で、あなたの未来のベースをつくっていきましょう!

お電話の場合はこちら↓
0120-353-514
(受付時間 9:00~21:00)