シェア
生きたいと願う人間には脂が乗る。 餓死寸前のホームレスの肉は、その体に似合わずとても…
そっぽ向いても君は追いかけてくれるかな。 ◆ 上記の応募作です。
心で君にごめんと言った分だけ君は傷つく。 ◆ 上記の応募作です。
「人間になれば認められると思っていた」 と、男は液晶タブレットにペンでアートを生成しな…
空手はアプリで学べた。 身体に端子を開け、アプリの入ったメモリを挿すだけで、達人にな…
見えねえ。 なんも見えやしねえ。 一昔前なら見えた筈のもんが、何も見えねえ。 負け…
薄暗いダイナーは二人の貸し切り状態だった。 窓際のボックス席に座る男と女はスーツを着ている。女は高級レストランにでも来たように目玉焼きを丁寧に食べていた。男はテーブルを指で叩く。ピアノのように叩くと、やっと女がこちらを見た。 「ベーコン食いてえ」 「豚肉は切らしてるそうだ」 「人間のベーコンだよ」 「私は加工屋じゃない」 「ミンチ作っておいてそれか?」 床を見やれば、血と肉のプールが広がっている。 どちらかと言えばスープだった。これではベーコンは作れない
スマホからいつものシャッターの音が鳴った。 同時にバタンと男が倒れて、頭のない体をコンク…