言葉は凶器になります。使い方を間違ってはいけません。
①他人から浴びせられる凶器攻撃
会社の上司、先輩、同僚。
いや後輩や部下でさえ自分のいないところで悪口。
これを耳にした時はどんな気分でしょうか。
恋人が上から目線で汚い言葉を浴びせてきた。
いったいどんな気持ちになるでしょうか。
『俺は手は出していない。言っただけ!』
『私は思う事を言ったまでよ!』
言葉を軽視している人間が言うセリフです。
言葉は直接的に行う暴力と同じか、
あるいはそれよりも傷が深く永く残る為、
尚更凄まじい凶器と言えるのです。
そんな言葉を吐く人間は山のように存在し、
そういった人と出逢わない様に生きる方が難しい。
これまでの人生を振り返っても、
あの時の、あの人の、あの言葉で、
凄く傷付いた、凄く自信を失くした。
そういった事は誰もが経験しているのではないでしょうか。
時には他人から浴びせられた言葉が原因で、
自ら命を絶つ者もいるほどです。
殴られてもそれが致命傷で亡くなる事態でなければ、
自ら命を絶つ様な事には向かいません。
しかし言葉で責め立てられると、
自らの命を放棄する事もあるものです。
それだけ言葉の重みは計り知れないと言えるでしょう。
②他人からの贈り物だと思いなさい
他人からプレゼントを貰う。
相手からの気持ちのこもったプレゼントなら
喜んで受け取り感謝を伝えます。
しかし贈り物と称して、
嫌がるようなものを渡してきた場合には、
受け取りを拒否する事と思います。
言葉を投げかけられた時も、
そんな感覚で良いのです。
贈り物は必ずしも受け取る必要はありません。
例えば友人から、
『この間、景品であたった財布だけど、これあげる~』と言われたとします。
しかし自分も最近買ったばかりの新しい財布もあるし、
友人からの財布の贈り物は丁重に断った。
そうなった場合、
この景品の財布は誰のものでしょうか。
当然、『これあげる~』と言っていた友人のものです。
受け取れば、受け取った人のものになり、
受け取らなければそれは持ち主のもので止まります。
他人が暴言は吐いてきた。
受け取る必要はありません。
その言葉を受け取らなければ、
その言葉は発した人のものになるだけです。
言葉はプレゼントと同じで、
受け取らなければ、その言葉は相手のもとへ返るだけです。
これを絶対に忘れないでください。
世の中、嫉妬や妬みで悪意のある言葉を投げてくる人は珍しくありません。
それに対して反論している事は
既にその言葉を受け取った状態になります。
あくまで不要なものは受け取らず、
その言葉をそのままか相手に持ち帰らしましょう。
③自分で自分を傷つける凶器
自分で発した言葉でさえも、
自分を傷つけている事を知ってください。
人間は体は何で出来ているのでしょうか。
答えは食べたもので出来ているのです。
体に悪影響のある食べ物を毎日食べていれば、
体に不調が現れ、病気になってしまいます。
体の健康を考える為には、
まず食生活の見直しを行い、自然的で上質な食事をする事が大切です。
では心は何で出来ているのでしょうか。
答えは聴いた言葉、発した言葉で出来ているのです。
発した言葉は関係ないと思うかもしれませんが、
自ら発した言葉は、自らも聴いているのです。
否定的な言葉、誹謗する様な言葉は
心をむしばみます。
そしてその心は物質のように洗って汚れを落とす事が困難を極めます。
逆に肯定的であり、愛のある言葉は、
心に最高の栄養を与えるのです。
もちろんこれは他人から言われる事を含みますが、
それ以上に自分がいつも発している言葉に注意しましょう。
他人と接している時間より、
自分と接している時間の方が長いのですから。
ー男性の場合ー
■自分の意見なんて誰も聴いてくれない
■自分は稼ぎも悪いし価値が無い人間
■誰も自分の事なんて尊敬していない
■努力しても報われる事は絶対にない
■自分は何をやってもいつも中途半端だ
ー女性の場合ー
■私はどこにいても浮いてしまう
■私なんて女性らしさや魅力がない
■私は他人と比べて劣っている
■自分なんてどうせ幸せになれない
■私はいつもすぐに諦めてしまう人間だ
この様に男女で違いはあれど、
似た様に自分で自分をダメ呼ばわりする機会があります。
この言葉を心の中で発しても、
自分の心には残り届いているものです。
言葉は自分自身をも傷つけてしまうので、
自分への感謝、自分への愛情、
自分への自信、自分への魅力、
こういった言葉を最初は嘘臭い言い方でも
言ってみることが大切です。
体にとって良い栄養を摂取するように、
心にとって良い言葉を耳にする様に心がけないといけません。
④あなたの一言で相手の一日が変わる
家族、恋人、友人、同僚から受ける言葉
逆にあなたが発する言葉。
こうした言葉は人の1日を大きく変えるのです。
思いやりのこもった言葉を発するのか、
毒の槍のような言葉を何気なく発するのか。
特に立場が上の者は軽く平気でこれを行ってしまいます。
言葉の力は異常なほど大きく、
些細な一言がその1日を狂わせ、
その後遺症が翌日も翌々日も1日を狂わせていくものです。
受け取る側はその様な毒は受け取らない様に、
また発する際には思いやりをこめて。
これを守るだけでもあなたの1日はずいぶん変わることでしょう。
相手が悪意ある言葉を放ってきた。
それは受け取らなければ
言葉は相手へそのまま帰るものです。
悪意のある言葉はそのまま相手の心を
苦しめることになるでしょう。