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【書評】自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門

リバタリアニズムという思想がある。

基本的に各個人の自由を重視する思想。

新自由主義にも似ている。しかし、リバタリアニズムは国家を重視しない(人にによっては無くても良いとする)。

従来の右左にとらわれず、個人の自由を最大限に平等にしようとする思想。

婚姻や家族のあり方も問い直す一見ラディカルな思想だが、SNSの台頭で個人が自由に発信できる様になった現代社会に、じわじわと浸透しているのではないか。

本書は2001年の発行だが、種々あるリバタリアニズムの考え方の一般的な批判に一つづつ答える形で、この思想についての解釈の仕方を教えてくれる入門書。

国家や会社など、集団的な同調圧力に疑問を持つ人には、衝撃とともにすべてを許容できなくても同感と開放をもたらしてくれるだろう。

伊藤計劃の『ハーモニー』を思い出した。



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