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#手づくり結婚式
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep23.もし今日が人生最後の日だとしたら~
Ep23.もし今日が人生最後の日だとしたら
長い間、お付き合い頂きありがとうございました。2019年は僕の人生の縮図といっても過言ではない1年間でした。入籍・嫁の妊娠・祖母の死・結婚・出産。本当に「山あり谷あり」という言葉がぴったりな1年です。ちなみにですが、内容は全てノンフィクションです。
なぜこの1年の物語を書こうと思ったかと言うと、普通の人間も努力すれば自分の理想を達成することが出来
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep11.「ごめん、前倒しになった。」~
Ep11.「ごめん、前倒しになった。」
妊娠の安定期には入っていなかったものの、つわりの終了時期とお腹が大きくなり始める時期を考慮して7月あたまには結婚式をしなければならないことを全員に伝えることにした。
少し強張った表情で僕は切り出した。
「あの、みんなに言わなきゃならないことがあるんだけどちょっといいかな・・・実はさ、みはるが妊娠したんだ。」
一番に反応したのは知念だった。最初は
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep9.別れ。~
Ep9.別れ。
2次会が終わって1ヶ月後のことだった。深夜、それは突然の連絡だった。特に成長を期待していた宮岡からだった。僕は眠い目をこすりながらiPhoneのロックを解除してLINEのトーク画面を開いた。
「テツリさん、ごめんなさい。私、チームを抜けさせて頂きます。」
宮岡への怒りは無かった。あるのは力不足が招いた自分への怒りだった。宮岡とは以前から2人でプライベートのことや今の仕事の
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep8.2次会の依頼~
Ep8.2次会の依頼
いよいよAtelierWeddingが発足して走りだそうとした直後に依頼が来る。ある友人から「友達が結婚するから2次会をAtelier Weddingにやって欲しい。」との話しだった。まだ、方向性も何も決まってはいなかったが経験できるチャンスがあるならと二つ返事で承諾した。依頼をしてくれた夫婦は人の良さそうな旦那さんに、しっかり者のお嫁さん。2人ともコンセプトへの拘りはな
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep7.「AtelierWedding」設立~
Ep7.「AtelierWedding」設立
最初は僕・嫁のみはる・木内の3人だった。木内は福井出身でみはるより1歳年下のパワフル女子。仕事もバリバリやっている男顔負けの雑貨メーカーの営業マンだった。木内には以前から式を自分たちでやろうと思っているということは伝えていて、その際にはリーダーをお願いしていた。彼女は元々、妹のように仲良くしていたこともありすぐさま快諾してくれた。
ただ、正直3
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep3.「違和感」の正体~
Ep3.「違和感」の正体
姉の結婚式が終わり、青山一丁目駅から銀座線に乗り、帰りの電車に揺られながらみはるに結婚式の感想と感じた違和感について話し合った。モヤモヤした感情があると大体、言語化してみはるに聞かせ、そして意見を求める。遊び感覚でブレストをやるのが2人の習慣みたいになっている。
2人で出しあった意見は以下のようなものだった。
「交流が極端に少ない」「両家の会話がない」「ス
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep1.みはるとの出会いと再開~
Ep1.みはるとの出会いと再開
意気揚々と入った会社も現実と理想は全く違っていた。例えるなら、まさに生き地獄だった。自分の出来が悪かったせいもあるだろうが、毎日のように直属の上司から「お前、アタマ腐ってるんじゃねーのか!」と怒号を浴びせられた。もちろん、サービス残業は当たり前だった。21時に会社を出られたら早い方。土日も職人から呼び出され工事現場に行くことも多々あった。入社して一度も泣いたこと
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep0.波乱の始り~
【 目次 】
Ep0.波乱の始り
Ep1.みはるとの出会いと再開
Ep2.青山アイビーホール
Ep3.「違和感」の正体
Ep4.式場見学の先に
Ep5.「事なかれ主義・日本」への挑戦
Ep6.親の背中
Ep7.「AtelierWedding」設立
Ep8.2次会の依頼
Ep9.別れ。
Ep10.祖母の死 / 入籍 / 妊娠
Ep11.「ごめん、前倒しになった。」
Ep12.結婚式は総合芸術
Ep
自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep2.青山アイビーホール~
Ep2.青山アイビーホール
僕には4歳離れている姉がいる。表現するなら正に女王。(注:弟から見た姉)。
世間一般からすると気が強い方だと思う。両親は自営業だったこともあり家に居ることがほとんどなく、兄と姉と僕の3人のみで過ごすことも少なくなかった。そして、何を隠そう僕は厳しい姉にしつけられた(もとい、育てて頂いた)。箸の持ち方から言葉使いに至るまで、当時は本気で姉の中に鬼が憑依していると思