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ゼロ婚

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep23.もし今日が人生最後の日だとしたら~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep23.もし今日が人生最後の日だとしたら~

Ep23.もし今日が人生最後の日だとしたら

 長い間、お付き合い頂きありがとうございました。2019年は僕の人生の縮図といっても過言ではない1年間でした。入籍・嫁の妊娠・祖母の死・結婚・出産。本当に「山あり谷あり」という言葉がぴったりな1年です。ちなみにですが、内容は全てノンフィクションです。

 なぜこの1年の物語を書こうと思ったかと言うと、普通の人間も努力すれば自分の理想を達成することが出来

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep18.結婚式1日目~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep18.結婚式1日目~

Ep18.結婚式1日目

 翌朝、雨は止んでいた。少し湿度が高くジメジメとしていたが結婚式1日目を迎えた興奮から眠気は飛んでいった。起きるなり寝室の扉を開け、外を見た。テントは無事だった。ただ、1か所屋根の布を外し忘れたテントは見事に折れていた。予備のテントは無かったため応急処置をして使用した。

 朝早くからスタッフはフル稼働して来場者に備えた。主役である僕とみはるもほとんどスタッフと同様に働い

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep17.会場前入り~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep17.会場前入り~

Ep17.会場前入り

 2019年7月5日金曜日。結婚式を翌日に迎えた我々は午前中にレンタカーを2台借り、大量の荷物を詰め込んで品川を出発した。下見の際に迷ってしまった環状線への合流も問題なかった。スタッフはほとんど寝ていないにも関わらず会場までの車中は賑わいを通り越してもはや、やかましかった。

 千葉県の「森と空と家」に到着したのは午前中の10時頃。天気は曇っていたが雨は降っておらず到着と同

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep16.式までラストスパート~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep16.式までラストスパート~

Ep16.式までラストスパート

 石原がAtelierWeddingに入った効果はすぐに出た。仕事がスムーズで決断も早い。無駄なタスクを省いてゴールまで最短距離を行く。彼の仕事ぶりは他のメンバーに刺激を与え、プロフェッショナルとは何かを背中で伝えていた。元々、一級建築士を持っていることもあり、会場設営や装飾に関しても圧倒的な知識と経験値で計画がどんどん前進していった。

 準備も佳境を迎えていた

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep15.こんな時だからこそ~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep15.こんな時だからこそ~

Ep15.こんな時だからこそ

 自分の1.5次会を2ヶ月後に控えたある日、同い年の友人・石原から個人的に「1.5次会の設営を手伝ってくれないかな?」という依頼が来た。

 僕は参加者として行く予定だったが、石原も1.5次会を自分で計画しておりスタッフに人手が欲しいようだった。最初、ただでさえ忙しい時にそんなことをしたら時間が無くなってしまうのではないか、と躊躇した。しかしAtelierWeddi

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep14.一難去ってまた一難~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep14.一難去ってまた一難~

Ep14.一難去ってまた一難

 まず、解決するべきはアクセスの問題だった。実際、駅から会場までは徒歩でも40分近くかかる。車で送迎しなければ絶対に無理な立地だった。大型2種を持っていた長谷川にアクセスの大部分を任せていたがマイクロバスを手配するのは至難の業だった。

 何しろ千葉の山の中。道が狭く運転技術が相当いる状況だった。そして、何よりもバス業者から断られまくった。ネットで掲載していても実際

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep13.和仁原社長の提案/「森と空と家」~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep13.和仁原社長の提案/「森と空と家」~

Ep13.和仁原社長の提案/「森と空と家」

 イメージは「ボタニカルな空間でのカジュアルな結婚式」。つまり、森や木々などの自然が含まれていることが条件だった。ただ、いくら探しても理想に合う会場が見つからない。ハウスウェディングの式場を1日だけ貸してもらえれば良かったが、そんなことを認めてもらえるほど世の中甘くはなかった。僕たちは結婚式場探しに奔走した。

 いよいよ、決めなければならない時期に入

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep11.「ごめん、前倒しになった。」~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep11.「ごめん、前倒しになった。」~

Ep11.「ごめん、前倒しになった。」

 妊娠の安定期には入っていなかったものの、つわりの終了時期とお腹が大きくなり始める時期を考慮して7月あたまには結婚式をしなければならないことを全員に伝えることにした。

 少し強張った表情で僕は切り出した。

「あの、みんなに言わなきゃならないことがあるんだけどちょっといいかな・・・実はさ、みはるが妊娠したんだ。」

 一番に反応したのは知念だった。最初は

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep9.別れ。~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep9.別れ。~

Ep9.別れ。

 2次会が終わって1ヶ月後のことだった。深夜、それは突然の連絡だった。特に成長を期待していた宮岡からだった。僕は眠い目をこすりながらiPhoneのロックを解除してLINEのトーク画面を開いた。

「テツリさん、ごめんなさい。私、チームを抜けさせて頂きます。」

 宮岡への怒りは無かった。あるのは力不足が招いた自分への怒りだった。宮岡とは以前から2人でプライベートのことや今の仕事の

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep8.2次会の依頼~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep8.2次会の依頼~

Ep8.2次会の依頼

 いよいよAtelierWeddingが発足して走りだそうとした直後に依頼が来る。ある友人から「友達が結婚するから2次会をAtelier Weddingにやって欲しい。」との話しだった。まだ、方向性も何も決まってはいなかったが経験できるチャンスがあるならと二つ返事で承諾した。依頼をしてくれた夫婦は人の良さそうな旦那さんに、しっかり者のお嫁さん。2人ともコンセプトへの拘りはな

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep7.「AtelierWedding」設立~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep7.「AtelierWedding」設立~

Ep7.「AtelierWedding」設立

 最初は僕・嫁のみはる・木内の3人だった。木内は福井出身でみはるより1歳年下のパワフル女子。仕事もバリバリやっている男顔負けの雑貨メーカーの営業マンだった。木内には以前から式を自分たちでやろうと思っているということは伝えていて、その際にはリーダーをお願いしていた。彼女は元々、妹のように仲良くしていたこともありすぐさま快諾してくれた。

 ただ、正直3

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep6.親の背中~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep6.親の背中~

Ep6.親の背中
 だが、言うは易く行うは難し。やるとなるとそれなりの困難が付きまとう。ルールを重んじる日本人の中にあって、そこから外れる行為はもしかしたら後ろ指を指されるかもしれない。親の顔に泥を塗ることになるかもしれない。意気込んだはいいものの期待と不安が頭の中で渦巻いていた。「もし、失敗してしまったら・・・」。更に追い打ちをかけたのは、調べれば調べるほど自分で結婚式をゼロから作った人がほとん

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep5.「事なかれ主義・日本」への挑戦~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep5.「事なかれ主義・日本」への挑戦~

Ep5.「事なかれ主義・日本」への挑戦

 式場見学を終えた僕は、気になって日本の結婚式業界が抱える問題点や式を挙げるためのルールなどを徹底的に調べた。結論から言うと結婚式というものは「事なかれ主義」に縛られているということだった。つまり、可もなく不可もない結婚式が望まれるのが日本の式場のやり方だった。

 例えば、「参列者は黒の礼服で無ければならい。」「人の死について語ってはいけない。」「会社の

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自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep4.式場見学~

自分たちでゼロから結婚式を創った夫婦の話し。~Ep4.式場見学~

Ep4.式場見学

 とはいえ、百聞は一見に如かず。僕とみはるは有楽町駅の国際フォーラムでやっていたウエコレに行ってみることにした。いわゆるブライダルフェアというものだ。そこには、これから結婚する新郎新婦を迎えようと多数の企業が出店していた。結婚式場・指輪・ドレス・ブーケブートニア・歯のホワイトニングなど。保険会社まで出店していた。

 出店しているマルシェのスタッフに話を聞くとどうやら昔と違い今

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