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#332 院内発表を考える
さて、今日のテーマは「院内発表を考える」です。
病院では、若いスタッフを中心に病院内で担当した人の状況をまとめて発表会をする機会があります。
これは、施設によって内容や方法は様々ですが、どんな病院でも結構取り入れられているんじゃないかと思います。
普段の対象者とのやり取りをまとめることは、実践の思考トレーニングとしては適切だと思います。
ただ、こういった発表は長い年月繰り返されてきている可能性があり、その目的性を見失っているように感じます。
もう一度、院内発表の意味について考え、今にあった方法についても書いていきたいと思います。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。
このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!
それでは本題に入っていきましょう。
院内発表の課題
先ほども書いた通り、漫然と繰り替えされる方法には往々にして目的性が見失われていることがあります。
これは院内発表だけの話ではないですが、勉強会の方法などは固定化されていることが多いと思います。
最近では、当院では育成のシステムを根本から見直しています。
その理由としては、世代のバランス、働き方、組織の方針など、様々な変化が背景にあるからです。
それに伴って、育成の方法についても目的から見直すことが必要になってきます。
まず、院内発表というのは、その後の院外発表に繋げることが目的としてあがりやすいと思います。
ただ、少し冷静に見てみると、院内発表が院外発表につながったケースはあまり多くないように思います。
また、院内発表の準備は先輩たちからの圧も強くなるので、主体性が奪われて、「やりたくない作業」と位置付けられると思います。
どうしても個人努力の側面がありますが、それも改めないといけません。
まとめてみると、今までの方法では難しい理由は以下になります。
・目的の曖昧なさ
・世代の入れ替わり
・働き方改革(業務内で準備)
・院外発表につながらない
これらを解決する方法について提案します。
新しい方法の提案
まずは目的が何かを考えてみましょう。
院外発表を目的にすることがありますが、発表をまとめる理由は自分の行っていることを振り返ることが大前提だと思います(リーズニング)。
この思考を練習すること=リーズニングを学ぶ
ということになります。
また、働き方改革によって業務内に留めないといけない部分についても対策を取ることが必要です。
こういう時は「人数を分担する」ということが有効です。
できるだけ1日の出動する人数を少なくすることが必要になります。
これらを考慮すると、
・振り返りのためのグループワーク
・小グループで実施時間を分散
これらの方法が思いついてきます。
そうなれば、あとは詳細な形を考えるだけです。
僕たちとしては、
1人のスタッフの対象者について、グループ(2〜3人)でディスカッションしながらレジュメやパワーポイントを仕上げていく方法を取りたいと思っています。
そこにまた1人指導者がついて、グループ全体の判断面を行います。
そうすることで、お互いの考えについてを話し合うことが成長につながっています。
業務内で準備するということは、平等性が担保される必要があります。
なので、発表までの段取りをできるだけ統一して、指導者役がその進捗を確認する必要があると思います。
こうやって、課題が見えてくればその対策が新しいアイディアにつながっていることもあります。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。