#437 指導者も迷っている
さて、今日のテーマは「指導者も迷っている」です。
指導する側に回る人と課題ってたくさんありますよね。
言ったことが伝わらない
返事は良くても行動が変わらない
指導内容に自信がない
何が課題かわからない
多くのことが指導者の中で渦巻いています。
何が正しいかわからない。
でも、何かを伝えなくてはならない。
指導者も悩んで迷っていることは知っておきましょう。
自己紹介とお知らせ
某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。日々、対象者の生き方と向き合いながら、組織の課題やチーム運営にも取り組んでいます。
このnoteでは、医療の中で様々な人の生き方と出会う作業療法士が、医療者・中堅管理職の目線で、社会での働き方、人間関係の考え方、ストレスマネジメント、医療の問題などのテーマに触れながら、日々感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!ホームページが公開されましたのでよかったら!
演題募集は6月1日〜7月31日まで!
◾️湘南OT Interaction
「学びたいけどどうしたら・・・」と悩む作業療法士の方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。!
6月16日(日)の夜にzoom勉強会を行います。
テーマは「コミュニケーションの役割」です。
ぜひご参加ください!
それでは本題に入っていきましょう。
指導者デビューがある
指導者と言われる人々は、指導を受ける側からすれば、とてもすごい人のようの感じるかもしれません。
何に対しても冷静沈着で、正しい判断を教えてくれる人。
そういった印象がある人もいるかもしれません。
ただ、指導している側の人の事情はまた違います。
指導者になる人にも必ず「初めて」はあります。
多くの人が、「指導者になるぞ!」と意気込んでなったわけでもありません。
基本的にはチームに所属し、そこに自分より経験が浅い人が入ってきて、その指導を行う必要があり、そこに当てがわれるように指導者デビューする人が大半です。
なので、多くの指導者と呼ばれる人というのは、「実践の中で指導方法を学んでいる」と言っていいでしょう。
指導者に対する画一的な教育もないので、指導者の人は試行錯誤の中から自分なりのスタイルを見つけていきます。
その中で、冒頭に述べたように「どうやったら適切な指導ができるか?」と悩んでいきます。
この悩みは、いずれ指導者になるあなたも必ず通る道だと思います。
指導者の葛藤
指導者の中では必ずと言っていいほど葛藤が存在します。
指導者になったばかりの人は今までは教えてもらう側だった人間です。
なので、指導を受ける側の人の気持ちが痛いほどわかります。
ただ、指導者という立場になった瞬間に、その責任が伴い、自分以外のことで成果を示す必要が出てきます。
これは、
「今まで指導を受ける側だった人間」
「これから指導を行う側になった人間」
という2つの存在の間で葛藤が起こるということです。
指導を行う側になって責任が伴うようになって感じることは、
「指導者の思いは伝わらない」
「相手の行動が理解できない」
という悩みが多いと思います。
これは裏を返せば、「最近まで自分自身も同じように見られていた」ということです。
この視点の違いが、自分も当事者であるのに、理解することが難しく感じたりします。
「なんでできないんだ?」
「何が理解できてないんだ?」
「どうやったら伝わるんだ?」
そんな迷いが頭の中を渦巻いており、どうやって行動すればいいかわからなくなっていきます。
これは経験を重ねた指導者であっても同様のことです。
世代が変われば、また考え方も違います。
その都度、自分たちの常識をアップデートしながら指導方法を検討していくことが必要です。
指導を行う人は常に迷っています。
正しい指導方法なんて存在しない。
でも、自分が指導者としてどうありたいか?を考えながら日々指導方法について思い悩んでいることは理解していてほしいと思います。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。