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#179 ”ゆるさ” と ”真面目さ” があると意見を言いやすい

さて、今日のテーマは「”ゆるさ”と”真面目さ”があると意見を言いやすい」です。

先日、ある勉強会を主催したのですが、振り返ってみて、今回のタイトルの ”ゆるさ” と ”真面目さ”がポイントだなと思いました。

この前書いたnote記事の内容を盛り込んだ「対話」に焦点を当てた勉強会になっています。

この「質問や意見が出ない問題」に真っ向から向き合ってみた結果、”ゆるさ”と”真面目さ”を両立させることが重要だと気がつきました。

この点について今日はまとめていこうと思います。

勉強会の主催で悩まれる方は何かヒントになるかも。


自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々のリハビリテーションの実践はもちろんですが、中堅管理職として管理と現場の間をつなぐ役割を担っています。 

このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・病院での働き方
・日常生活での健康の考え方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えたこと
・日々、感じたこと

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。

それでは本題に入っていきましょう。


”ゆるさ”とは


ゆるさは「話しやすさ」です。

質問や意見が出ない理由というのはある程度想像がついていて、

まずは、「意見することのハードルが高く感じる」ことです。

これは、質問の方向性の問題だと思っていて、発表者からの矢印に対して、質問者はそれに返すように矢印を発表者に向けて質問を返します。

これはつまり、1 on 1 の状態に近いので、逃げ道がありません。そしてそれを周りの人が見ている状況です。

逃げ道がないということは自分の意見にみんなが耳を傾け、そこで「どんな素晴らしいことを言うか」を期待していると感じてしまうんですね。

実際はそんなことないんですが、質問者の立場になるとそう感じてしまいます。

周囲のことを気にしなければ、基本的に質問をすることは可能です。

ただ、今の僕たちにとってそれはとてもハードルの高いことになってしまうんですね(勿体無い)。

なので、”ゆるさ”が目指すのは矢印の方向性を変えることです。

発表者と質問者がお互いに矢印を向け合うのではなく、矢印の方向を周囲に分散するように会話を展開する。

このような建て付けにした方が、周囲からのプレッシャーを分散できます。

具体的にどうするかというと「結果を決めない」「まとめようとしない」ということが大事です。

人は「うまいこと言おう」とすればするほど、自分の感情を包み込んで隠してしまい、あまりにシンプルに話そうとします。

スマートな方がかっこいいから。

でも、それだと周囲からの評価を気にするようなコメントになってしまいますし、それを考えている間に質問の時間は過ぎていっちゃうんですね。

だから「結果を決めない」「まとめようとしない」と言うスタンスを取れるようにすると必然的に矢印は分散して、全体への問いかけという形になりますし、自分の主観的な形になってない曖昧な思いを表現しやすくなると思います。

これがいわゆる”ゆるさ”です。


”真面目さ”とは


真面目さんとは「コンセプト」です。

先ほどの”ゆるさ”だけだと、話はしやすくなりますが、いまいち締まりがないように感じてしまいます。

その締まりを作らないのが”ゆるさ”の魅力ですからね。

ただ、それだけだと、話の方向性があっちこっちにとんでしまい、発表者にとっては消化しきれないままことが進んでしまいそうです。

だからこそ「コンセプトを決める」ことが重要になってきます。

ここで言うコンセプトは、その勉強会などが目指す点が何かで、それを参加者と共有することが重要になってきます。

今回の勉強会で大事にしていたのは、とにかく「対話」することです。

話しやすい環境を提供するための”ゆるさ”を形にするために、「対話する」というコンセプトを立ててます。

そして、あくまで勉強会であることを忘れないように、検討内容・タイムスケジュール・グループワーク・振り返りなどでどのように立ち振る舞うかも詳細に決めておきます。

コンセプトと、それに則ったルールを作ることにより、”ゆるさ”に崩れそうな締まり具合を、ある程度の枠内に収めることができます。

これが ”真面目さ” となるわけですね。

両立するとどうなるか


こういった二つの概念を組み合わせて考えると、自ずと理想の勉強会方法は見えてきます。

・対話が生まれるための”ゆるさ”を作り
・対話をすると言うコンセプトに則ったルールを作る

この2つを押さえておけば、質問や意見が出ない勉強会を変えることができるかもしれません。

質問や意見が出ない状況があると、どうしても「個人のスキルや意識の問題」と捉えがちですが、実はシステムを作ることでこの問題をクリアできるかもしれませんん。

先日の勉強会では、そのようなことを少しだけ実現できたように感じています。

もう少し方法を洗練させることが必要になりますが、この”ゆるさ”と”真面目さ”のバランスをとっていくように気をつけながら、内容を展開していけば良いのはないかと今のところ考えています。

勉強会の主催などで悩まれている方はよかったら参考にしてみてください。

今日は以上になります。


頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったら、スキ&フォローをよろしくお願いします。

ではまた。


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