![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113107068/rectangle_large_type_2_46a11b14507031cf39ae2a358ca77229.png?width=1200)
#129 教える人は相手の成果にコミットする
さて、今日のテーマは「教える人は相手の成果にコミットする」です。
最近、ありがたいことに同僚からの相談も多くなってきており、何かしらのアドバイスをする機会が多くあります。
教える側の人間としては、今までの成果を評価されているように感じて嬉しくなってしまうこともあります。
ただ、相手に教えるときに気をつけないといけないことがあります。
それは、「自分の主張を通すことが目的はない」ということです。
教える内容は相手の成果につながる必要があります。
今日は自分への注意喚起も含めて、「教えることの成果」について考えてみましょう。
自己紹介です
お題の話の前に、自己紹介します。
僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。
日々のリハビリテーションの実践はもちろんですが、中堅管理職として管理と現場の間をつなぐ役割を担っています。
このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。
・病院での働き方
・日常生活での健康の考え方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えたこと
・日々、感じたこと
これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。
それでは本題に入っていきましょう。
教える側が陥りやすい罠
同僚などから頼られるとつい嬉しくなってしまいませんか。
まるで、自分の働き方が認められたような気分に感じてしまう。
この気持ちわかります。
頼られるということは、自分がやっている仕事にも一定の成果が出ているからかもしれません(おそらく)。
この嬉しい気持ちは否定しなくて良いと思いますし、そのままありがたく受け止めて良いと思います。
ただ、注意しないといけない点があります。
教える段階になったときに、相談してきてくれた相手にとって良いフィードバックができているかです。
頼られて嬉しい気持ちがあると、つい、自分の主観的な見方で物事を伝えてしまいがちです。
「これはこうするんだよ」「もっといい方法があるよ」 など
自分が行った仕事に対する成果や方法論を伝えることに一生懸命になってしまい、相手の気持ちや悩みが置いてけぼりになってしまうことがあります。
さて、相談してきてくれた相手の悩みは本当に解決したのでしょうか?
相手の成果につながっているか
方法論を伝えること自体は悪くないんですが、問題は、相手の悩みや課題が根本的に解決していないというところにあります。
相談してきた相手は何を思っているんでしょうか。
相談を受けたあなたはそれをどのように捉えているでしょうか。
答えを出すことが求められていることでしょうか。
教える側に回るときに、個人的に気を付けていることがあります。
それは、「相談してきた相手が成果を出せるようにする」ということです。
その悩みと向き合うのは、相談してきた相手自身です。
教える側が、自分の経験側からくる方法論を教えたとしても、相手がそれを実践できなければその悩みは解決しません。
相談してきた相手に、「今伝えるべきことは何か」を考えて行動することが必要になるということです。
教えるときのポイント
僕が気をつけている、教えるときのポイントについて書いていきます。
方法論に偏らない
「この方法をやったらいいよ」という明確な回答は出さないようにしています。なぜなら、その方法は僕自身の経験の中で作られてきたもでもあるからです。大枠を教えることはあっても、あくまで相手が主体的に考えることに焦点を当てて、考える余白を残して伝えるようにしています。
相手の実践をイメージする
教えた後の相手の行動をイメージするようにしています。「ここでこれを伝えたらどのように行動するかな」という考え方です。これを考えるには、相手の悩みを少し深く理解することが必要です。「ここが分かりません」と言われたときにそのまま鵜呑みにするんではなく「相手がどうしてそう思っているか」についても考えながら話をするようにしています。それが分かれば、伝え方によって次の行動がどのようになるかも想像できると思います。
相手の成長をイメージする
先ほどの部分とも少し被りますが、相手の抱えている課題が何かにも注目します。これはそのとき受けた相談以外の面も含めて考えることが必要です。普段の働き方や、相手の今後の成長を考えたときにつまづきそうなこともイメージして、その課題をクリアするような教え方をします。相手に考えてほしいポイントが何かをできるだけ明確にすることが必要になりますね。
多くを言わない
今までの要素を含めて考えてみると、「あまり多くを言わない」ということになると思います。こちらが話しすぎていいことってあまりありません。良い指導者ほど、多くは語らず、答えは教えず、そこに導くヒントを伝えながら、相手に考えてもらうように指導を行なっていると思います。僕もまだまだですが、そのように教えることができるようになりたいと思います。
ここまでいくつか教える側に必要な要素についてまとめてみましたが、その時々の相談してきた相手の状況を加味しながら伝え方を考えていくことが必要です。
教える機会のある方は、自分の伝え方について振り返ってみてはどうでしょうか。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
よろしかったら、スキ&フォローをよろしくお願いします。
ではまた。