見出し画像

心の八つの毒


前回記事に続いてAmazonKindleから出版した電子書籍の内容について解説します。

電子書籍の一節を以下に引用します。

******************************************

承認されること、評価されること、認められることへの過剰な執着、欲望は、一定の成長、成果、進化を生み出す一方、

以下の心の八つの毒であるところの

貪(とん)

瞋(じん)

痴(ち)

慢(まん)

疑(ぎ)

悲怖(ひふ)

逃(とう)

偽善

を生み出す根源的なダークサイドフォース(暗黒精神エネルギー)となる。

「貪」とは、

満たされない承認欲求にともなう空虚感、虚無感、寂寥感を食物、物、金、異性(セックス)、酒、その他の遊興によって代替的に満たそうとすること。

ただし、食物、物、金、異性(セックス)、酒、その他の遊興(いわゆる俗なるもの)が悪いわけではない。

それらは、この世において、また、肉体を有する人間にとって、必要で、便利で、楽しく、喜びで、快いものである。

そうしたことに罪悪感をもつことは不自然なことである。素直に求め、感謝して受け取り、享受したら、より有意義な活動に向かえばよい。

しかし、承認されない空虚感、虚無感、寂寥感を埋め合わそうとして、そうしたものが頭と心から離れず、執着し、依存し、耽溺し、振り回され、欲望に拍車(ドライブ)が掛かると、命を潤す水であったそららのものは海水に変じる。飲めば飲むほどに喉は渇き、いくら飲んでもこころからの満足や喜びを感じることができなくなる。

すると、それらは命を養う水から海水、海水から毒水に変じ、空虚感、虚無感、寂寥感は底無しとなる。こうした悪循環に陥ると、人は苦悩と絶望と破滅的な思いに飲み込まれ、自滅する。

********************************************

みなさんは「欲」についてどうお考えでしょうか?

私は、肉体をもつ人間としての欲は当然あるものですし、それを無くそうとすることもおかしなことであると思います。

人間としての欲は、抑圧し続けていると、異常に肥大化したり、人を精神疾患や逸脱行動、もしくは凶悪な犯罪やテロに向かわせるダークエネルギーに変わっていくことが少なくないと見ています。

宗教、道徳、倫理は欲を一律に否定していると解釈されることが多いのですが、欲の過度の抑圧は実際上怖いものがあります。

欲の対象を、素直に求め、受け取り、享受し、喜びに満たされ、スッキリとしたら、感謝を胸に、より有意義な活動のエネルギーにし、世の中に貢献できる自分になるよう、より力強い努力と行動に向かえばいいと思うのです。

ですから、大前提として、欲は否定するものではなく、肯定すべきものです。

まあ、単純に、欲は生まれながらに何人にもあるものだし、欲の実現は、ものすごく楽しいし、幸福そのものですし、この上ない生きる力となりますからね。

否定するのはおかしなことです。

ただし、

「じゃあ、あなたは欲を全面肯定する享楽主義者なのですね」

と言われると、そうでもなく。。。

そこが微妙なところなのですが(^_^;)

欲は実現すべきものとして肯定しつつも、

「自然なる範ちゅうにある欲求」

と、

「不自然な範ちゅうにあると考えられる欲望」

とに分けて考えたいと思うのです。

そして、欲求と欲望を分ける基準が、

「過剰なる承認欲求」

にあると考えるのです。

実は、この過剰なる承認欲求こそが、欲のみでなくすべてのテーマについてダークサイドとライトサイドを分けるキーワードになるのです。

つまり、

過剰なる承認欲求にとらわれている人の諸欲は、

当然ありうるべき自然なるものではなくなり、

自他に害を及ぼす「欲望」となる。

一方、過剰なる承認欲求をもたない人の諸欲は、

自他の幸福につながる自然なる「欲求」になる。

と思い至ったのです。

不自然で異常性のある「欲望」

自然で正常なる「欲求」

とがあるということですね。

ただ、

どうしても欲望になりますけどね。。。

相田みつお風に言えば、

人間だものしょうがないことだし、そこに人間味もあるのですが、

やはり自分の抱いている欲が、

欲望なのか

それとも

欲求なのか

客観的に見極めて自覚することが大事なのでしょうね。

自覚すれば、第三者としての本来の自己の視点からの視点(メタ認知)に立つことになりますから(これについては今後の記事で書きます)、自己コントロールが可能となります。

難しいことですけどね。

日常のなかで立ち止まり、

自分を見つめ直し、

実践していきたいものです。

今回はここまでです。

お読みいただき、ほんとうにありがとうございました^^

以下は本記事で引用した電子書籍です。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?